趣味を通して今まで手が出せていなかった活動にも挑戦したくなった
前回はアウトプット系の趣味を始めたきっかけとして、「蓄積した知識を活用したくなった」について記載しました。今回は3番目の「より難易度の高い活動に挑戦したくなった」について記載していこうと思います。
- 自分の活動を目に見える形で残したくなった
- 蓄積した知識を活用したくなった
- より難易度の高い活動に挑戦したくなった
アウトプット系の趣味に興味を持ったきっかけとそこから始める上で考えた葛藤、そして実際に始めてみて感じたことを記載していこうと思います。
やりたいことがあるけど中々踏み出せない、自分には無理だと思って諦めてしまっている方が、一歩目を踏み出すのを後押しする内容となれば幸いです。
アウトプット系の趣味への興味
アウトプット系の趣味への興味はインプット系の趣味のなかで芽生えました。
インプット系の趣味で、様々な作品や作者の思い等に触れている中で、作品を通して周りに影響を与えることは、その人が人生を生きる意味を色濃くする活動だと感じました。
自分の個性を発揮し、周囲の人や社会に貢献するというというのは2つのアプローチで人生の充実感を増してくれる素晴らしい活動だと考え、そのような作者やアーティスト、提供者の姿に憧れを抱きました。
またインプット系の趣味も続けていく中で習慣化していたのですが、その分マンネリ化も感じていた頃でした。ただサービスを受けるのみでなく、異なった種類の活動をしてみたいなという思いが芽生えたいたのです。
これらの背景もあり、自分もアウトプット系の趣味や、出来れば創造的な活動に取り組んでみたいなぁと感じるようになりました。
しかし、開始する前には不安と思う点がありました。アウトプット系の趣味自体の難易度という点もありましたが、自分の中の先入観が大きな障壁となっていたのです。
アウトプット系の趣味への先入観
様々な趣味に取り組み始めた4,5年前は、自分が絵を描いたり、楽器を演奏したり、また、このようにブログを始めることは予想しておりませんでした。
当時の私にとって、これらの活動は子供の頃からの経験や積み重ねが大事であったり、元々才能がある人がやるものという先入観がありました。
「私も小さいころから何か始めていたら人生違ったのかなぁ」と変えられない過去に囚われたりもしていました。上記の先入観のため、アウトプット系の趣味は自分にとって非常にハードルが高く感じる活動であり、自分が実際に何かをやるということは全く想像できない状況だったのです。
勿論、その趣味のみで食べていこうとしたり、分野のトップを目指すとすると、そのような前提条件は必要になってくると思います。
自分にとっての趣味の立ち位置
しかし、趣味は元々自分が楽しめればそれだけで十分なものです。これは、昔から趣味に取り組んでいる人からしたら当たり前のことかと思いますが、アウトプット系の趣味に全く取り組んでこなかった私にとってはこれだけでも、先入観を小さくする大きな考え方の変化でした。
まず自分が楽しめるものを見つけて始める。これだけでも、自分の日々の楽しい時間を増やしてくれますし、自分にとっては成功体験になり自分の人生を充実させる要素となることをインプット系の趣味の経験から学びました。
変えられない過去を振り返っても残りの人生は良くなりません。少しでも日々の生活を良くするために、そしてあわよくば、自分の人生にとって大切な取り組みを増やすために新しい活動を始めてみたい、始めるのに遅すぎるということはないと考えました。
挑戦を失敗したときのリスク
そして、基本的にこの挑戦は仮に失敗しても自分にとって損失はほとんど無いという点も意識するようになりました。
人間が変化を拒む理由の1つは今ある慣れた環境を失うことを恐れるためです。私も失敗への恐れが新しい取り組みを阻害する原因となっていると実感しています。しかし、この損失やリスクは趣味に関しては基本的にありません。
事業でもないので初期投資や人生を掛けたものではないですし、もしうまくいかなければ、相性が悪かっただけと割り切り別の新しい取り組みを試していけばいいだけです。
このように私の中のアウトプット系の趣味へのハードルは下がっていき、実際に活動を開始するに至りました。
失敗したときのダメージを最小限にする
例外としては初期投資が大きすぎる趣味でしょうか。この場合、失敗した時にダメージが大きいので、次の活動に取り組めなくする原因となります。
もし可能であり、余程この趣味が自分に合っているという確信が無い場合は、自分の許容範囲の予算で初めて、上手くいきそうなら少しずつスケールを大きくするという取り組みを推奨します。
また、目標設定をいきなり高く設定し過ぎると、自分の想定通りにならなかったときに、理想とのギャップがモチベーションを下げる原因となります。目標を決めるのであれば、短期的に達成できそうな範囲で中間目標を設定することを推奨します。
失敗してもデメリットはほとんどなく、日々の楽しみの時間と種類を増やせるのであれば、始めない理由を見つけるのも難しいと感じます。
周囲の反応
その他に懸念する点は、アウトプットや成果への他者の評価でしょうか。アウトプット系の趣味は結果が他者にも見える形となるので、インプット系の趣味に比べて他の人からの評価を受けやすいという側面があります。
他者からの評価はポジティブなものであれば、活動を後押しする大きな力となりますが、スキルや技術が未熟な書記は、ネガティブなものが来ないか気にされる方もいるかもしれません。
私はこの点もとても気にしていました。人からネガティブな批評を受けると強く心のダメージを受ける傾向があることを知っていたためです。
この懸念を回避するために、私の取った1つの取り組みとして、オカリナ演奏や油絵を見せる範囲を絞りました。徐そして、練習を重ねて人に見せてもいいかもと感じた段階で、少しずつ公開の幅を広げていきました。下記は油絵での実際の流れです。
- 話題に挙げるのみ(2019/8-2019/11)
- 社内SNS(プロジェクト内)で作品の完成品を公開(2019/11-)
- 気に入った作品をSNSのプロフィール画面にする(2020/4-)
- Twitterで作業過程も公開(2021/5-)
始めてみて感じたのは、(社交辞令も多分にあると思いますが)意外とポジティブな感想が多いなという印象です。特に社内SNSはプロジェクトメンバーがこのような趣味に好意的とわかっていたので、早い段階で公開しましたが、そこで貰った温かい言葉は現在も趣味を継続する上での大きな後押しとなりました。
今となって考えたら、友人や知人の前向きな新しい取り組みにネガティブな発言が出るのは珍しいのかもしれませんし、私が考え過ぎていたポイントなのかもしれません。
ただ、このことを肌で感じ、気付たのも安心してアウトプット系の趣味を始められるように工夫しながら取り組んだおかげと考えます。
逆に不快を覚えるほどネガティブなコメントをする友人がいるのであれば、辞めるべきなのは趣味ではなく、その方との友人関係かもしれませんね・・・。
また、始めた今となってはより強く実感していますが、たとえ未経験で社会人から始めた趣味であっても、このように少しずつ公開を広げる中で、自分らしさや人生の充実といった恩恵を得ることは十分に可能です。
実際に取り組んでみて出会えた機会と恩恵
具体的には社会人から始めたことで下記のような機会、恩恵がありました。
- オンライン飲みの余興としてオカリナ演奏
- 依頼され友人に油絵をプレゼント
- 読書内容を纏めた情報を活用して友人と勉強会、会社の研修資料作成
始めた初期は他の人に公開せず、自分の楽しみの時間に過ぎない活動でしたが、趣味を続けていく内に伝える機会に恵まれ、自分だけの楽しみという枠を超えて、趣味が周囲の人の楽しみや価値としても役に立つ場面が得られました。これは大きな充実感を得られる経験でした。
また私の趣味を見て、「自分も新しく水墨画をやってみた」と、友人の活動開始に繋がったというのも、1つ印象深い出来事です。作品のみでなく、姿勢による影響もあるのだなという気づきでした。
この姿勢というプロセスで周囲に影響を与えるという側面はこのブログで、読者の皆様に伝えることが出来たらうれしいと感じているポイントでもあります。
そして、価値の種類も提供方法も加速度的に多様化している現代です。それぞれの趣味やこれまでの経験との融合により、始める前は想像もしていなかった価値や可能性が生まれるかもしれません。
これは私が。日々の生活に閉塞感や退屈を感じている人に、何か新しい活動を取り入れて欲しいなと考えている理由の1つとなります。最初は自分専用の楽しみであった活動が何かのきっかけで周囲にも影響を与える活動に進化し、その影響が新しい化学反応を生み、また新しい活動と価値を生む。
このような連鎖が起こっていけば、少しずつでも世界はよりワクワクした明るいものに変わっていくと期待しています。
インプット系の趣味から生まれた自信
そしてこのアウトプット系の趣味への挑戦を後押しをしてくれたのは、インプット系の趣味を新しく始めて続けることが出来たという自信です。
これといった目立った趣味や活動もしてこなかった私でも、自主的に何かを始めることが出来る。その活動により、ただ与えられた課題をこなして通り過ぎるだけの毎日が、変化に富む充実感のある時間に変えることが出来、さらに知識や経験を積み上げる未来に繋がる毎日とすることが出来る。
この経験が自分もアウトプット系の趣味や、その中でも創作的な活動に取り組めるかもしれないという自信に繋がり、実際に手を出してみようと思ったきっかけとなります。
これは私が趣味を通して得られた最も大きい財産の1つと感じていますし、以前の記事で相対的にハードルの低いインプット系の趣味から始めることを推奨する理由として紹介した理由の1つです。
まとめ
今回はアウトプット系の趣味に移行するきっかけのうち、「より難易度の高い活動に挑戦したくなった」について触れました。
- 自分の活動を目に見える形で残したくなった
- 蓄積した知識を活用したくなった
- より難易度の高い活動に挑戦したくなった
アウトプット系の趣味に興味を持ったきっかけはインプット系の趣味からの刺激でした。
自分にとってアウトプット系の趣味は難易度に加え、自分の中の先入観が取り組む上でのハードルを無駄に高くしていました。しかし、取り組みを検討する上でこの先入観は誤りであることに気付き、失敗してもいいという安心感にの後押しで、遂に取り組みを開始することで出来ました。
始める上で葛藤した点や不安に思った点として、失敗や周囲の反応がありました。今回不安をコントロールするために工夫した点を記載してみました。徐々に始めるというのは失敗のダメージをほぼ0にする意味でも、精神的な安定の面でも有効な方法と思います。
もし、同じ傾向の性格や似たような葛藤をお持ちの方に参考となる点があれば幸いです。
また、実際に取り組んでみて得られた機会や恩恵について記載しました。懸念していた周囲の反応も想像以上にポジティブであり、暖かい人々に囲まれて生活しているんだなということを実感する機会ともなりました。
社会人から始めた趣味でしたが、2,3年で既に自分の想定を上回る恩恵が得られており、このブログを始めるきっかけになりました。
これも何かを始めようと思っている方の後押しとなるような点があれば嬉しく思います。
そして、このようなアウトプット系の趣味への挑戦の後押しとなったのは、インプット系の趣味への挑戦と継続により積み上げられた自信です。
まだ、何か始めようと思う目星のものが無い、いきなりアウトプット系の趣味はハードルが高いと感じる方は、インプット系の趣味から始めてみることをオススメします。その理由は、以前の記事についても是非ご参照いただけると幸いです!
私もまだ何かを成し遂げたとかは無いので、道中の段階です。現在の取り組みを継続、発展させることで、より多くの人により多くの何かを届けられる活動を実現し、充実感に満ちた人生を目指していきたいと思います。