実行力をもっと鍛えるには?

どうもです!社会人基礎力について12個の各スキルの整理や鍛え方、実践の方法を整理してきました。

社会人に必要な12個のスキルとは?

現在各スキルをもっと鍛えるための深堀記事を展開しています。スキルを身につける上で必要な要素を抽出し、それぞれに対してどのような行動がレベルアップに繋がるかをリスト化して考えていきます。

行動リスト日常の中で具体的に行動に移す上での皆様の助けとなりましたら幸いです!

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行動リストを全て実施するのは非現実的です。特に取り組むべきポイントを絞り、確実に日々の行動に移しましょう!慣れにもよりますが、個人的には特に重要と感じた3つに絞るのがオススメです。

今回のテーマは実行力です!

実行力とは?

実行力とは、計画や目標を「アイデア」で終わらせず、行動を通じて結果を出す力を指します。

このスキルは、ビジネスではもちろん、自己成長や日常のタスク管理においても重要です。実行力がある人は行動を繰り返しながら改善を重ね、最終的に大きな成果を導きます。

今回は実行力を下記に分類し、コミュニケーション力以外の項目について鍛えるための推奨行動を考えていきます。

  • 意思決定力:何を優先すべきかを判断し、次の行動を決める力。
  • 計画実行力:具体的なステップに落とし込み、それを粘り強く実行する力。
  • 継続力:途中で諦めず、結果が出るまで取り組む力。
  • 問題解決力:実行の過程で必ず発生する障害や問題に対応する力。
  • コミュニケーションの力:周囲と連携などのチームでの実行に必要な力。「働きかけ力」等を参照
  • 修正力:実行後に結果を分析し、次の行動に生かす力。PDCAでいうCA部分。

実行力を鍛えるために必要な要素と行動リスト

1.意思決定力

まずは意思決定力です。行動力と聞くと動く力にフォーカスが当たりがちです。しかし、目標達成には取り組むべき大事なことを決める意思決定の力も重要となります。

時間は有限です。何かをするということは、同時にしないことを選択していることを意味します。色んなものに時間を分散していては、一定以上の知識やスキルの獲得は困難です。

力を割くべきものが何かを特定することその後の継続力も含め実行力の強化に繋がります。

ここでは決断を早め、やるべきことに速やかに取り組むための習慣付に繋がる行動リストを紹介します。

①仕事

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
自分の軸を明確にして優先順位を決める限られた時間で成果を最大化する・毎朝ToDoを優先度(高・中・低)に仕分ける
・月初に優先度の高いタスクと目標を3つ設定する
半年で優先度高タスクの完了率90%以上を維持
意思決定に制限時間を設ける判断スピードを向上・小さな判断は5分以内に決める習慣をつける
・直ぐに決められない決断は期限を設定する。また必要な情報をその場で特定する。
1年以内に「決断が早い」とのフィードバックを5件以上得る
許容リスクを事前に設定する判断に伴う迷いを軽減・決断時に「最悪のケース」を1つ想定する
・最悪のケースに対策できるかを考える
・後述の許容するリスクを考えるステップを毎月2個の重要なタスクに実施する
半年で決断の後悔度を50%削減
直感を使って小さな決断を繰り返す直感の精度を高める・昼食や小さな選択を2秒以内で決定
・1日の終わりに選択が適切であったか、基準と結果を振り返る。
1年で重要判断の納期遅延ゼロを達成
判断基準を言語化する再現性と共有性を高める・判断後に理由を1行メモ
・基準と結果を振り返り、汎用的な判断に使える基準リストを毎週更新する
・時間やお金の使い方など、大事な決定への判断基準についてリストを作成する。
許容するリスクを考える上でのステップ
  • 選択による起こり得る最悪の事態をリストアップし視覚化する
  • 最悪の事態が起きる確率(高、中、低)とその影響度(致命的、重大、軽微)を評価する
  • 最悪の事態に関する対処方法(リスク軽減策)を考える
  • 軽減したリスクを受け入れられるかを評価する
  • 受け入れられないリスクがある場合は、その選択をしなかった場合のリスクを考える
  • 選択をした際としなかった際のリスクを比較し、選択をした際のリスクを無視できるか評価する
  • どうしても受け入れられない場合は重要な要素として優先順位の基準に追加する

②リーダー

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
チームの方向性を優先度に沿って決めるチーム全体の時間と労力を効率化・会議で最優先タスクを1つ明確化
・優先度が高い目標に対し行動方針を明確化
半年でプロジェクト進捗遵守率90%以上を達成
意思決定ルールをチームに導入する決断の質とスピードを標準化、1人で悩む、探す時間を短縮・判断規模ごとに制限時間を設定し周知
・相談/報告までの時間に制限時間を設定
1年で意思決定のリードタイムを30%短縮
メンバーの意見を踏まえた決断を行う信頼と納得感を得る、バランスを取りながら決断スピードを上げる重要判断前に最低1人の意見を聞く半年で「意思決定に納得している」と回答する割合80%以上を達成
リスクを共有してから決断する協力体制を得やすくする、決定後の行動の質を高める・会議で意思決定時にリスクも併せて説明
・リスクの影響と対策について意見を募る
1年以内に重大トラブル発生件数を20%削減
決断の理由を伝えるチームの納得感と成長を促進重要判断後に背景と根拠を説明半年で「リーダーの判断が明確」との評価80%以上を得る

③趣味

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
趣味の目的を明確にする時間の使い方を充実させる・週初めに趣味活動の目的を1つ書き出す
・週終わりに時間の使い方を振り返り改善方法を検討する(障壁を見つけて対策する)
半年で「趣味時間の満足度」を80%以上にする
小さな意思決定を即断する行動量を増やす休日の予定は30分以内に決める半年で趣味活動回数を20%以上増加
優先度をつけて取り組む趣味の成果や成長を実感する・今週取り組むことを3つに絞る
・日々の充実感を振り返る
・1年で「スキル向上を実感する」趣味分野を1つ確立
・半年で充実感を得られる趣味を見つける
過去の成功パターンを整理する次の挑戦の精度を上げる毎回終わった後に成功要因を1つ記録半年で趣味に関する記録を30件以上蓄積
許容できるリスクを意識する趣味を楽しみながら継続趣味にかける時間とお金の上限を設定1年で無理なく続けられる趣味生活を確立

④家庭

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
家族で優先事項を共有する無駄な衝突を避ける毎週末に予定と優先度を話し合う半年で家庭内の予定調整トラブルを50%削減
即断即決で日常を進める生活をスムーズにする買い物や夕食の決定を5分以内に行う半年で家族の決定に悩む時間を20%以上削減
リスクを考えて選択する家庭への負担を軽減支出時に「最悪のケース」を一度確認1年で家庭の突発的な金銭トラブルゼロ
長期的な家族像を描く家族の方向性を一致させる年に1回「理想の家庭像」を話し合う3年以内に「理想の家庭像に近づいている」と回答80%以上
決断理由を説明する家族の納得感を高める決定したことに理由を必ず添える半年で「説明があるので納得できる」との声80%以上

2.計画実行能力

次は計画実行能力は計画を具体的なステップに落とし込み、それを粘り強く実行する力です。計画を立てても中々実行に移せず悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

ここでは計画を速やかに実行に移すための推奨行動を考えます。

①仕事

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
大きな目標を小タスクに分解する実行しやすくし達成率を高める・毎朝、今日のタスクを「30分で終えられる単位」に分ける
・優先度の高い仕事について週初めに毎日の達成ノルマを設定する
半年でプロジェクト完了率90%以上を達成
期限を明確に設定する計画の実効性を担保する・全タスクに期日を必ずつける
・タスクを細分化し中間目標(マイルストーン)を設定する
・1,2日バッファーを設ける
半年で納期遵守率95%以上
進捗を数値で可視化する遅延を早期発見し修正する・毎日終業時に行動目標を振り返り改善点を検討
・毎週/毎月で達成目標(マイルストーン含む)の達成度を確認し計画を修正する
半年で納期遵守率95%以上
日々のタスクの優先度付けを整理する緊急な仕事をこなしつつも重要な仕事に十分な時間を割く・重要度の高いタスクを特定する
・明確な期限はないが付加価値やリスク回避に繋がるタスクに対し実行計画を立て、時間をブロックする
・日々の重要度が高い業務の進捗度100%
時間の使い方を見直す計画を柔軟に改善する・1カ月に1週時間の使い方を記録、その後緊急度・重要度マトリクスで分類し時間の使い方を振り返る
・毎朝最も優先度の高い実行目標(ハイライト)を設定し実施時間をブロックする
・1年以内に「優先順位が明確」との評価を90%以上獲得
・半年以内に非緊急・非重要なタスクを半減する
緊急度と重要度
緊急度・重要度マトリクス
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ここで紹介したものは特に日々の取り組みで重宝している考え方です。中でも「時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」」で学んだハイライトは日々の充実感を高め高い効果を実感しています!

ハイライトはタスクと長期的目標の中間的立ち位置

②リーダー

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
チーム目標を小タスクに落とすメンバーが取り組むべきことを明確化する・会議で必ず「次のステップ」を明確に言語化
・今週、今月の目標を明確化
半年でチーム内のタスク不明確による遅延ゼロ
スケジュールを共有するチーム全体の動きを可視化する・毎週タスク進捗を共有
・複雑、長期的なタスクはエクセルや表で視覚化する
半年以内に「チームで進捗が見える」との評価80%以上
リスクと対応策を盛り込む計画の安定性を高める計画提示時にリスクと対策を1つ示す半年でリスク発生時の対応率90%以上
フォローアップ面談を行う計画の実行を後押しする・1-2週に1回、進捗確認を行う
・計画を行う上での障壁を除去する(可能であればコーチング形式)
半年以内に遅延案件を20%以上削減
成果をチームにフィードバックする計画の継続意欲を高める達成タスクを必ず称賛する、可能な限り具体的に素直に助かった点を言葉にする1年で「達成感を得られる」との回答90%以上

③趣味

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
趣味の目標を具体化する継続と上達に繋げる今月の趣味目標を1つ設定半年で「目標達成を実感できる」活動を3件以上
小さな実行計画を立てる続けやすくする・週1回「趣味に充てる具体的な時間」を予定に書き込む
・毎日の練習ルーティンを設定する
半年で趣味活動の継続率80%以上
記録を残す成長を確認しやすくする・成長目標を設定し、そのための1カ月計画を立てる
・活動後に感想や成果を1行メモ
半年で記録50件以上を蓄積
改善点を振り返る次回の質を高める毎回活動後に1つ改善点を考える半年で「改善が定着している」と実感80%以上
成果を人にシェアするモチベーションを維持する月1回、家族やSNSで成果を共有半年でフィードバックを10件以上得る

④家庭

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
家庭の予定を計画化する無駄な衝突を減らす毎週日曜に家族の予定を共有半年で予定の重複・衝突を50%削減
家事や役割を分担表にする負担の偏りを防ぐ分担表を作り毎月実際の分担結果や更新の要否を相談半年で家事分担に関する不満ゼロ
柔軟に予定を調整するストレスを減らす急な予定変更時に代替案を即提案半年でトラブル対応力を高め家族満足度90%以上

3.継続力

決断し動き始めたら次は継続する力を考えましょう。粘り強く続けることが成果を出すのに重要です。大事と分かっていても再現性のある継続力を伸ばす方法を体系化するのは至難の業です。

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本人の素質や頑張り次第という言葉で片付けがちです。

その中でも継続力を身につけるのに役立つ日々の推奨行動を提案します。

主に取り組みを達成する意義を明確にする自分の持ち味を生かす継続しやすい目標・環境を設定する取り組み自体が楽しくなるように工夫するという軸になります。

この軸はいずれも私も実践して効果を実感したもので、皆様のご参考になれば嬉しいです!

①仕事

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
自分の軸に合った活動を選ぶ内発的動機に基づく行動を選択しモチベーションを維持する・取り組む前に「これは自分の価値観に沿っているか?」を確認する
・月に一回自分の軸と現在の取り組みの調整要否を確認する
・半年以内に継続できている活動を3つ以上確立
・半年以内に自分の軸に合った新たな取り組みを1つ挑戦
コア・パーソナル・プロジェクトを設定する長期的な成長・成果に繋げる活動を持つ・自分にとって意味あるテーマを週1回書き出して確認する
・週始めに上記テーマに沿った実行計画を立てる
・1年後にコアテーマに対する目標・進捗達成率100%以上
・毎年活動と充実感を振り返りコア・パーソナル・プロジェクトをアップデート
得意分野に集中し、苦手分野を工夫して取り組む成果を出しやすくし、モチベーションを維持・毎日1つ得意業務を優先して完了
・苦手業務は分割・短時間集中もしくは依頼
・半年で得意分野で納得のいく成果を2つ以上あげる
・3か月で苦手業務を1種類以上克服し、評価に繋げる
フロー体験を意識する継続のために環境を整える・工夫と集中が必要なやや難しい難易度の目標を設定
・集中できる時間を1日2時間以上確保
・半年でフロー体験を得られる日を50%以上にする
・3か月以内に自分が集中しやすい時間を見つける
一日のタスクを小分けに設定する達成感を積み重ねて継続意欲を高める1日3つの小タスクに分割し、100%完了を目指す半年でタスク完了率90%以上を安定化
同僚と進捗を共有する外的要因で継続性を高める毎日業務終了時にSlackや口頭で1回共有6か月で立てた目標の達成率80%以上
フロー体験の条件

下記のような条件を満たす活動がフロー体験に繋がります。取り組みのモチベーションを上げたい場合下記のような要素を取り入れてみることを検討しましょう!

  • 明確な目標:何をするべきかが明確で活動に集中できる
  • 迅速なフィードバック自分の行動が適切であったか結果がすぐにわかること
  • 活動の機会:自ら機会を作る。集中できる時間を確保する
  • スキルと目標のバランス:必要なスキルの習得、やりがいのある丁度いい難易度設定

②リーダー

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
メンバーの強みを把握する継続しやすい仕事をアサインする・毎週1人と1on1を実施し、強みをヒアリング
・強みに合わせて業務をアサインする
・半年で全メンバー(10人想定)の強みを整理
・1年でメンバーと業務のマッチング率80%以上
コア・パーソナル・プロジェクトを意識させる個人の価値観と業務を結びつける・月1回、各メンバーに動機や目標を共有してもらう
・現在のチームの目標や仕事のミッション、ビジョン、パーパスを毎月分かりやすく掲示
半年で80%以上のメンバーが「やりがい」を実感
小さな成功を共有するチームの士気を維持・会議で1つ以上の成功事例を紹介
・毎週1つはメンバーのGood pointを皆の前で賞賛、感謝する
半年で20件以上の成功事例を共有
継続を称賛する文化をつくる継続そのものに価値を与える・週1回、継続している行動を必ず称賛
・各メンバーの取り組みを共有、応援し合う場を設定
半年で20件以上の継続事例を評価

③趣味

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
趣味に没頭する時間を確保するフロー体験で継続を楽しむ・毎日15分以上、趣味に集中
・自分が集中しやすい取り組み、時間、環境を特定する
・3か月で集中時間を確保できるような仕組みを作る
・半年で累計40時間以上の趣味活動を達成
小さな目標を立てる達成感を継続の原動力にする毎週1つの小目標を設定し、完了半年で20個以上の目標を達成
仲間と進捗を共有する社会的つながりで継続を支える週2回SNSや仲間に進捗を共有半年で50回以上の発信を継続
趣味の成果を記録する成長を可視化しモチベ維持毎週1回、写真や動画を残す半年で20件以上の成果記録を蓄積
自然に取り組めるまで続けてみる※習慣化の目安は3か月人の特性を活用し長期的な継続を実現・定着を目指す習慣、活動を1-3個特定する
・3か月の行動計画を立て毎週フォロー
1年間で新規に定着した習慣が4つ以上

④家族

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
家族との会話を習慣化する家庭の絆を強める毎日10分以上、家族と会話半年で180回以上の会話を積み重ねる
家族の成功を称賛する継続行動を強化毎日1回、家族の努力を褒める夢や目標への継続的な取り組みを1人2個以上持続
家庭イベントを定期化する継続のきっかけを提供毎月2回家族イベントの日を設定・半年で10回以上のイベントを継続
・全員が満足するイベントが75%以上

4.問題解決力

実行内容を成果につなげる上で問題解決力も欠かせません。問題解決力は実行力の質を高めます。

日々の活動を有意義で効率の良いものへ改善するための日々のアプローチを紹介します!

①仕事

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
「なぜなぜ分析」で課題の根本原因を探る表面的な対応に終わらず本質解決へ導く毎回のトラブルで「なぜ?」を最低3回繰り返す半年で10件以上の根本原因を特定し、再発防止
複数の解決策を検討する思考を柔軟にし、最適解を見つける・課題ごとに最低3案の解決策を出す
・複数の視点の組み合わせを10個試す
半年で30案以上の解決策を実践し、解決率80%以上を目指す
他部署に意見を求める視点を広げ、多角的な解決を促進月2回、他部署に課題相談を実施半年で10回以上の部門横断解決を達成
解決策を小規模で試すリスクを抑えて有効性を確認月1回、テスト導入を実施半年で6件以上の改善を定着化

②リーダー

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
意見を出しやすい環境を整備する多様な視点で問題解決を促す・会議で最低5回の意見もしくは質問が出るようにする
・重要な課題にはブレインストーミングの機会を設定する
アンケートにより半年でメンバーから心理的安全性があるという回答を80%以上
メンバーに小課題を任せる自律的な解決力を育成毎週1人に課題解決の役割を与える半年で全員が最低3回課題解決を経験
成功事例を共有する解決の再現性を高める月1回成功事例をチームで紹介半年で6件以上の成功知見をチーム文化に定着
チームの「なぜ?」文化を作る批判ではなく探究心を促す会議で必ず1つ「なぜ?」を深掘り半年でチーム全体の問題解決率を20%向上

ブレインストーミングを実施する上でのルール

解決策を検討する上でアイディアを広い視点で検討するブレインストーミングが役に立ちます。しかし意外と上手くいかないのがブレインストーミング。

ここでは創造力の記事より、ブレインストーミングを実施する上でのルールとポイントを紹介します。

ブレインストーミングを実施する上でのルール詳細・具体例
① 批判・否定は禁止(心理的安全性の確保)
心理的安全性が気になる方は過去記事もご参照ください
どんなアイデアでも歓迎し、批判しない。「それは無理」「ありえない」はNG!
② 質より量を重視アイデアの数をとにかく多く出す(質の高いアイデアは量から生まれる)
③ 自由奔放な発想を歓迎突飛なアイデアや一見非現実的なものも受け入れる
④ アイデアを組み合わせて発展させる他人のアイデアを参考に、新しい視点を加えて発展させる
⑤制限時間を設ける「10分で20個のアイデアを出す」など、時間を制限することで発想に集中できる
ブレインストーミングを実施する上でのポイント
ブレインストーミングを実施する上でのポイント詳細・具体例
① 目的を明確にする「新商品のアイデアを出す」「業務改善策を考える」など、テーマを明確に設定し参加者に共有する(自由と言っても脱線はしないように)
②キーワードやフレームワークを活用するオズボーンのチェックリスト(転用・変更・結合など)を活用して発想を広げる
③ 付箋やホワイトボードを使う参加者が見える形でアイデアを並べることで、発想をつなげやすい。また記録もしやすくやりっぱなしになりづらい。
④ 少人数(4~6人)で実施する多すぎると意見が埋もれ、少なすぎるとアイデアが広がりにくい。適度な人数での実施が必要。
⑤ ファシリテーターを立てる議論が停滞しないように、進行役がテーマやルールを管理する。必要に応じて、偏見や制限を取っ払う問いかけなどで議論を活性化する。例:「もし予算が無限なら?」
⑥個人ワークの時間や事前ワークを活用するいきなり集団ワークをすると声の大きい意見に流されやすかったり、他人の様子に気を取られ発想に集中できない場合がある。対策として個人で発想に専念する時間を設ける。

③趣味

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
作品や練習の課題を見つける改善点を意識的に発見毎日1つ改善点を記録半年で90件以上の改善記録を蓄積
課題に対して新しい方法を試す変化を楽しみつつ解決力を磨く週2回、新しい練習法を試す半年で40回以上の改善を実施
仲間に相談して意見を得る外部の視点で課題解決を促す月2回は仲間に意見をもらう半年で10件以上の改善に外部意見を反映
成果を検証する改善効果を実感し継続を強化毎週1回、改善前後を比較半年で改善による成果のレベルアップの実感を3回以上

④家庭

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
家庭の不満や課題を見える化する問題を放置せず共有毎週1回、家族で課題を話し合う・半年で20件以上の課題を改善
・毎週話し合う機会を継続
家事・育児の工夫を考える効率化とストレス軽減毎週1つ新しい工夫を試す家族全体で家事・育児にかける時間を半年で20%軽減
成功した工夫を継続小さな解決を積み重ねる成功した工夫を毎日継続半年で5件以上の工夫が定着

5.修正力

実行力を鍛えるために必要な力として最後に紹介するのは修正力です。ただがむしゃらに続けているだけでは成果には繋がりません。

行動を振り返り修正するPDCAサイクルを回し続け、取り組みを改善しながら継続することが重要となります。

ただやってみると意外と難しいのがPDCA。日々PDCAサイクルを回すためのポイントを紹介します!

①仕事

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
毎日のPDCAを回す改善を習慣化・優先的にPDCAを取り組む課題を3個常に設定
・毎日1回「できたこと・改善点」を記録
・半年で継続的に改善を実感できる取り組みを3つ
・改善した取り組みを明文化しナレッジ化する
KPI・KDIを明確に管理する改善の効果を測定可能に・毎朝KDIを3つ確認
・行動の障壁となっているものを特定し修正する
半年でKPI達成率を10%以上改善
止めることを選ぶ必要なものに力を注ぐ毎月現在の取り組んでいるタスクリストを確認。KDIの状況と自分の軸と比較し辞めるものを選択・半年でKDI達成率を20%向上
・主な取り組みの内、自分の軸に合致している(充実・幸福につながる)ものの割合を80%以上
フィードバックを即時反映する修正スピードを向上毎週1回、上司や同僚の意見を取り入れる半年で20件以上の修正を実行
小さな試行錯誤を繰り返す改善の精度・速度を上げる毎週1つ新しい方法を試す半年で20回以上の修正行動を実施
KGI・KPI・KDI

PDCAを回す上でまず必要となるのが目標です。その上で定量化できる目標を短期・中期・長期、そして行動と達成目標の両方に設定することが重要です。

このように幅広い視点で目標を設定することで日々の行動量から、実際の目標の達成まで一貫したPDCAサイクルが可能となります。

  • Key Goal Indicator:本格的な検証は月に一回程度
  • Key Performance Indicator:対象により調整 (Doの効果の影響のしやすさ(行動による反映のしやすさ)を考慮)
  • Key Do Indicator:毎日確認して日々修正、時間を最も費やす必要あり

下記冨田和成氏の「鬼速PDCA」より、参考にしており、それぞれの要素の概念図もその下に示します。PDCAを実践したい方にオススメの一冊です。

「鬼速PDCA」の図を参考に作成、階層ごとに達成基準を設定する

②リーダー

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
チームでのPDCAを回す組織的な改善を促す・週1回の定例で改善点を共有
・大きなイベントの後に振り返り会を実施、次回への改善点を整理
・半年で20件以上の改善をチームに定着
・半年でチームとしてのナレッジを3個整理し組織に共有する
改善行動を数値化する成果を可視化しやすくする・月1回チームの指標をレビュー
・指標に対し各メンバーの目標を明確化する
半年で主要KPIを15%以上改善
修正を称賛する文化を作る修正提案の心理的安全性を確保・週1回修正した行動を紹介
・1カ月で全メンバーが会議で発言
・毎週メンバーから改善案が提案される環境を整備、必要に応じて問いかけ
・半年で20件以上の修正を実行
・活発に質問、意見、提案が出る環境を維持
トライ&エラーを促進失敗から学ぶ、挑戦への意欲を高める・毎月1人に新しい改善提案を依頼
・メンバーの挑戦を支援し、月に一回進捗をフォローする
・半年で全員が最低2回改善提案を実施
・一年で全メンバー新規挑戦3件以上、その内達成2件以上

③趣味

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
作品や練習を振り返る修正点を発見毎回練習前に目標を設定、練習後に改善点を1つ記録・目標の練習回数をこなした上で半年で改善の実感を得られる練習割合を60%以上
フィードバックを取り入れる、小さな変更を試す外部視点で修正力を磨く、改善を無理なく磨く・週1回、仲間やSNSで意見をもらう
・毎週1つ技術や方法を変えて試す
半年で20件以上の修正に反映
成果を比較・評価する修正の効果を確認月2回、ビフォーアフターを撮影半年で10回以上の改善効果を確認

④家庭

推奨行動目的日々の行動目標中長期的達成目標
家事や生活ルールを振り返る家庭運営を柔軟に改善週1回、家族で振り返り半年で20回以上の家庭PDCAを実施
家族からの意見を聞く多様な改善案を得る、家族内の不満を早期に解消する毎日1回「改善点はある?」と聞く半年で家族の中の不満を50%削減
修正効果を共有する成果を全員で実感月2回、改善結果を話し合う半年で10回以上の成果共有を継続

終わりに

実行力を鍛えることで、あなたの「やりたいこと」や「やるべきこと」が現実へ形づいていきます。

「今日から始められることは何か?」を考え、すぐに行動に移してみませんか?

少しずつ成功体験を積み重ねていけば、着実に実行力は高まりあなたの強力な武器になります。今回の行動リストが皆さんの実行力強化に役立ちましたら幸いです!

それではまた次の記事で!


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