インプットした情報をどう活かすか?

アウトプット系の趣味を始めたきっかけ

前回はアウトプット系の趣味を始めたきっかけとして、「自分の活動を目に見える形で残したくなった」について記載しました。今回は2番目の「蓄積した知識を活用したくなった」について記載していこうと思います。

アウトプット系の趣味を始めたきっかけ
  1. 自分の活動を目に見える形で残したくなった
  2. 蓄積した知識を活用したくなった
  3. より難易度の高い活動に挑戦したくなった

今の趣味が少しマンネリ化してきたなと感じている方や、趣味をより人生の充実に役立てたいと考えている方の参考になれば幸いです。

蓄積した情報をより自分の人生に役立てる

以前の記事でインプット系の趣味による影響を記載してきましたが、自分の考えや価値観、何かを始めるモチベーションという内面の観点がほとんどでした。この段階だとまだ成果物や目標達成といったより具体的な結果への寄与は限定的です。

価値観やモチベーションという点では行動変化や習慣形成への影響もありますが、それは目標を達成するための手段をサポートしているに過ぎません。インプット情報が自分の人生にどう生きているのかが具体的にはっきりと実感できないこともあります。

私も読書で哲学系の本を読むのが好きでしたが、「実際役に立っているの?」と周囲から質問されたとき、曖昧な回答しかできなかった経験があります。

折角インプットを積み上げているのですから、それを有効活用出来ないと勿体ないなと感じます。また、同時に今後のインプット系の趣味もより実用的な面を加えることが出来ないかなと考え始めたきっかけでもありました。

勿論、その趣味自体の楽しさという意味が既にあるので、厳密に考え過ぎることは不要とは思います。ただ、インプット情報を自分により役立てるものに出来るのであれば、趣味をやる意義を強く実感でき、継続するモチベーションが更に高まります。

更にその効果を大きくするのにはどうすればいいかを考えることで、活動自体の質の向上にもつながります。

今後どう活かすかを考えることでインプット時の目的意識が高まり、また具体的な活用の場面をイメージするため、インプットの情報整理や考察をより一段階深めることに繋がります。

皆さんも勉強や仕事や日々の生活で、行動の目的をイメージできるとモチベーションや集中力が高まり要点を掴みやすくなるという経験があるのではと思います。

そのため、もし時間的余裕やアイディアがあるのであれば、自分のインプット系の趣味を自分の人生により役立てるにはどうすればいいかを考えてみることを推奨します。

次は実際にどのような方法があるか一例を示してみたいと思います。皆様の活動のヒントとなる点があれば幸いです。

自分の行動に取り入れてみる

インプットした情報を普段の行動に活かす。これは最もイメージしやすい例かもしれません。読書や勉強系の趣味であれば、始める前から目的に据えている方も少なくないと思います。

日々の行動というのは、習慣や性格、無意識の思考と比較して、変更するのは容易です。これは必要なエネルギーも相対的に少なく、意識の力でコントロールできるものであるためです。そのためイメージだけではなく、試しで実践もしやすい方法だと思います。

具体的に何をどう取り入れるのかという行動目標(週に何回実施しする等)や、変えたことで何を達成したいかという到達目標まで明確だと、行動とモチベーションの管理がより容易になると思います。

ただ学んだこと全てを行動に取り入れようとすると1つ1つの達成率は下がってしまい、何も得られないという結果に陥る可能性があります。そのため、私はすぐに取り入れる要素は手当たり次第ではなく、自分にとって優先順位の高い2,3個にとどめています。

自分の行動に取り入れるといっても、インプット情報をそのまま自分に取り入れるという視点のみでは、実施できる範囲は限られると思います。例えばフィクションの映画や物語の中の学びを、現代の自分の行動に取り入れるのは限界があります。

可能性とイメージをもう少し広がるために取り組み方をもう少し細分化してみます。

インプットをどう自分の人生に活かすか?-1例:自分の行動に取り入れる

行動やテクニックをそのまま取り入れる

まず1つめの取り組み例として、インプット情報をそのまま普段の行動に取り入れることが考えられます。

例として、ビジネス書やノウハウブログ等が最もイメージしやすいでしょうか。

これは何をすればいいかという行動方法を具体的に知ることができ、ユーザーにやさしい情報であればどのように習慣や行動に取り入れるかやメリットまで網羅されているので、取り組みやすく効果も実感しやすい活用方法となります。

分かりやすいので始めるためのハードルも低く、効果を実感できるのでモチベーションを継続するのも容易のため、もう既に取り組んでいる方、習慣化している方も少なくないと思います。

ただ、この視点のみで考えると活用できるインプット情報や趣味が限られるというのは前述の通りです。またインプット情報をそのまま実施するとなると自身の、オリジナリティーを活かすポイントを作れず、自分らしさや差別化という効果も限定的です。

より可能性や、自分らしさを達成するためにそのほかのパターンも見ていきましょう。

ノウハウに分解する

インプット内容そのものを活かせない場合でも要素に分解することで、自分の人生に活かせる形に汎用化できます。例としては、下記のような視点で自分の普段の行動や仕事に活かすことが出来ないか考えることが挙げられます。

  • 惹かれた登場人物の考え方や姿勢
  • 物語が伝えようとする教訓やメッセージ
  • 話し手の分かりやすいと感じた話し方、説明方法
  • 作品が印象に残った方法の演出方法や強調方法
  • 旅行で印象に残った嬉しいおもてなし、例えば心遣いやサービス

他にも例は数えきれないほど出てくると思います!

印象に残った、もしくは良いと思った理由は何かを考え、要素に分解することで、立場や状況が異なる時でも使える汎用的なノウハウとしてインプット情報を活かせる場合があります。

この1工夫はインプット情報をこれまでと異なる切り口で深堀することが出来るので、同じ趣味の中でも自分の人生への還元効果を高めることが出来ます。

特に考え方や姿勢というのは、場面を問わず参考にできる点が多いです。

例えばニュートンを参考に、リンゴが樹から落ちる様子をずっと観察し、その後に万有引力の法則を証明しても現代ではほとんど意味がありません。(物理の知識が充実するくらいでしょうか。話題の種ともなるかもですが。)

しかし、当たり前と思っている日常の場面から、新たな着想のヒントを得るという問題発掘&解決能力というのは、現代でも通用する姿勢だと考えます。

良いなと感じる登場人物や作者の物事のとらえ方や取り組み方があれば、自分にも取り入れることができないか考えることで、世界の見え方が新しくなり日々の生活が好転するかもしれません。

勿論、他人の考え/姿勢なので一気に取り入れようとすると無理が出るので、実践出来そうなものを選択する、自分に本当に必要なもの1つに集中する等、過度な負担にならないように少しずつ試すことを推奨します。

生き方や目標の参考とする

インプット系の趣味で触れたサービス提供や作者、登場人物等の生き方から、自身の価値観を見直すことも一つの活用方法となります。

趣味の中で共感できるポイントがあれば、自身でも気づいていない自分が大切と思っていることが見つかるヒントとなる可能性があります。

価値観の見直しは、自分の中の優先順位付けを更新し、より必要な活動の選択や日々の過ごし方の改善に繋がります。

また、「このような生き方がしたい」といった強い思いが生まれたのであれば、自身の目指す姿もしくは要素として、長期的な目標に組み込むことも一つのアプローチとなります。

人間はそれぞれ別の生き物なので、その人自体になることはできませんが、自分の人生をより自分の理想の姿に近づけることは可能です。この取り組みは自分の人生の可能性を広げる一歩となるかもしれません。

また、あなた自身の個性やバックグラウンドを根幹として、他者の取り組みを試しに入れてみることは新しい化学反応を生むことに繋がり、独自の価値を作り出すことも期待できます。

やり直しの利かない一度きりの人生ですから、先人の生き方を参考にすることは重要なことです。その中でインプット系の趣味は、自身が共感出来る似た価値観を持った、自分の人生の参考とできる人物像に出会う可能性を増やす貴重な機会となります。

人に伝える

ここまで自分の行動に取り入れるという視点で内容を進めてきましたが、インプット情報を周囲に共有するということも一つの活用になります。

これは前回記事の視覚化により容易になると触れた点で、そのメリットにも下記の通り触れました。

  • 人の役に立ったという実感が得られる
  • 共有用に情報を整理することで蓄積した情報を一段階深く理解出来る
  • 情報をGiveしあう長期的に大きな価値を持つ関係を作れる

情報が溢れる現代で、人に必要な情報を整理して届けることだけでも大きな価値となります。

趣味はそれ単体で楽しみ充実感を感じられ、自分の人生の改善に繋がれば更に充実感を感じられますが、それが人の役に立てばまた異なる種類の達成感を得ることが出来ます。

人に共有することは、インプット情報が人の役に立っていることを直接肌で感じることが出来、達成感や更なるモチベーションに繋がります。

また、前回記事では友人同士という観点に絞りましたが、SNSを始めとする情報発信ツールの発達で、1個人が世界に情報を発信するハードルはどんどん低くなっています。

最初は友人間の身近な範囲の共有のみかもしれませんが、その充実感と自信によりモチベーションとなり、これらのツールを活用して範囲をどんどんと広げることで自分の実現できることを増やすことも現実的な話となりました。

このブログもこれまで自分がインプットしてきた情報を整理して共有することで人の役に立ちたいというのが動機の1つです。

最初は小さいかもしれない確かな成功体験の積み重ねにより、趣味がサービスや副業、本業に変わっている方もいらっしゃると思います。

自分のインプット情報や経験を人に伝え、共有するというアウトプットは、新しい友人との関係や社会との関わり、自分の生きる価値の実感を増やす1つの方法となります

自分で作る

これは受給するだけの立場から創作、提供者側として、アウトプット系の趣味を始めてみることを指しています。

色々なサービスやコンテンツに触れることで、インプットしたきた情報を活かして、「自分もやってみたい」という気持ちから始まり、作り手や価値の提供側になりたいと思うことが出てきます。

私の場合はその一つが油絵でした。美術館でたくさんの作品を見て様々な感動を受けたことで、自分も人の感情に何か伝えられる絵を描きたいと思って2019年から始めてみました。

今はスキル不足のため、社会人が隙間時間でどれだけ上達できるかというプロセス部分で何かを伝えられないかという段階ですが・・・。いつかは・・・必ず作品そのもので・・・!

自分が作る側になることで得られるメリットの例としては下記があります。

  • 作る上での大変さの一部が分かるので、その後の見方が変わる
  • モチベーションさえ続けば自ら作り出すのでコンテンツ切れの心配が無い
  • 自分の活動進捗や成果の共有により他人の活動を後押しする要因となる
  • 個性を反映することで自分らしさの創造に繋がる
  • 表現された自分らしさを通して周りの人や社会に貢献できるかもしれない
  • 新しい自身の一面を作り新しいコミュニティ、居場所の形成に繋がる

過去記事で記載した通り一般的にインプット系の趣味より難易度の高い活動となりますが、それだけ得られるものも大きいものと考えています。

このあたりの詳細は、「アウトプット系の趣味による恩恵、期待できる点」として別途記事を作成してみようと思います。

まとめ

アウトプット系の趣味を始めたきっかけとして、「蓄積した知識を活用したくなった」について記載してきました。

アウトプット系の趣味を始めたきっかけ

  1. 自分の活動を目に見える形で残したくなった
  2. 蓄積した知識を活用したくなった
  3. より難易度の高い活動に挑戦したくなった


インプット情報を活かすことを自分の日々の行動や習慣を具体的に変えること、また整理した情報やインプットした情報と経験をきっかけとして挑戦した活動により友人や社会に貢献することで人生の充実感を増すことが期待できます。

インプット情報を活かすことで、活動そのものに目的意識が出て濃度を高めることが出来、さらに充実感により趣味を続ける意味を実感できるため、活動の継続や新しい挑戦へのモチベーションとなります。

その中で、どのように活かすかという視点で記事を進めてきました。皆様の活動をより良いものとする上でのヒントとなる点や、新しい活動を後押しするきっかけが1つでも多くあれば幸いです。

次回はアウトプット系の趣味を始めたきっかけの最後として、「より難易度の高い活動に挑戦したくなった」について記載します!

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