どうもです!
あなたは「社会人基礎力」という言葉を耳にしたことがありますか?これは、経済産業省が提唱する、仕事や社会生活において必要とされる12の能力要素の総称です。特定の職種や業界に依存せず、あらゆる社会人が共通して求められる基本的な力を指しています。つまり、これらの能力を磨くことで、生涯役立つどんな場面でも活躍できる柔軟な土台を築くことができます。
社会人として求められる12個のスキルとは?しかし、「12の能力要素」と聞くと、「そんなにたくさんあるの?」と少し尻込みしてしまうかもしれません。でもご安心ください!これらはどれも、日常生活や仕事の中で少し意識するだけで身につけられるスキルです。
このブログでは、それぞれの能力要素が具体的にどんなスキルを指し、どうやって鍛えればいいのかをわかりやすく解説していきます。まずは、今日からできる一歩を一緒に踏み出してみませんか?
今回は「前に踏み出す力」に分類されている「働きかけ力」がテーマです!
働きかけ力とは?
まず、そもそも働きかけ力とはどのような能力を指すのでしょうか?
経産省では、「働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力」と定義しています。これは他人に自分の意見や提案を理解してもらい、行動を促すための能力です。この能力の発揮例としては下記があげられます。
- プロジェクトのリーダーとして、目標を明確化してメンバーに共有し、チームをまとめる。
- 社内の課題解決の必要性を上長に説明し了承を得て、取り組みに共感した仲間と解決に挑戦する
- 顧客対応の場面で、相手のニーズを深掘りし提案する。
- 日常生活で、友人や家族に協力や提案を快く引き受けてもらえうように工夫をする。
このスキルは、仕事だけでなく日常生活でも役立ちますね!
このスキルは単に「発信力」を指しているわけではなく、相手の視点や感情を理解する「共感力」も重要な要素となります。自分勝手な発言や提案では、人は動きません。
皆さんも「どうすれば相手を動かせるだろう?」、「自分の意見をもっと聞いてもらいたい!」、「協力してくれる仲間が見つからない・・・」と悩むことはありませんか?
どんなに大きな夢や理想があっても周りの理解や共感が得られなければ実現は困難です。周囲の協力のお陰で、難しいことを達成できた経験がある方も多いのではないでしょうか?
時間には限りがあるため、一人でできることは限られています。人を動かす力を手に入れることで、あなたの可能性はさらに広がります。ぜひ参考にしてみてください!
働きかけ力が持つ力
働きかけ力が求められる場面
人間の活動は他者との関わりが前提です。そのため、自分の考えを伝え相手の行動を促す力は、仕事やプライベートで必要不可欠なスキルです。
働きかけ力が求められる場面を以下にあげます。
- チームでの共同作業:チームの成果を上げるにはメンバーを動かすための声掛けや行動促進の力が必要です。例えば、「これを一緒にやろう」と具体的に提案することで、他者を巻き込みやすくなります。
- 上司やクライアントへの提案:何かを改善したい、変更したいという場合には、相手を納得させるための説明力や、提案のメリットを伝える力が必要です。
- 交渉の場面:取引先やパートナーとの交渉において、相手と自分の情報を精査してお互いが納得する合意点を見つけるための力が発揮されます。
これらには、自分の意図を伝える柔軟なコミュニケーションスキルが不可欠です。このスキルを鍛える上では6つの能力要素で構成される「チームで働く力」も役に立つでしょう!
働きかけ力によるメリット
働きかけ力のメリットとしては下記があげられます。
- メンバーの協力を得て、チーム全体の成果を引き出せる
- 相手の立場を考えた言動により周囲からの信頼や支持を得やすく、アイディアや提案が採用されやすい
- 意思疎通がスムーズになるため、効率的に仕事を進められる
時間には限りがあるため、一人でできることには限界があります。一方で他者の協力を得られれば、出来ることは各段に増え、各自のアイディアや得意を活かして高い成果を期待できます。
また、アイディアを実現するには周囲の理解が欠かせません。決定権を持っている取引先や上長の納得を得ることは仕事を進める上で必須ですし、挑戦のための活力やモチベーションという観点でも周囲の理解や応援も重要です。
また、活動の中でのコミュニケーションも円滑になるため、コミュニケーションエラーによるトラブルや時間のロスも回避することができます。
コミュニケーションが円滑に進むと、仕事の上でのストレスも減りそうですね!
働きかけ力があれば、協力者や賛同者が増えるので自分のアイディアややりたいことを実現しやすくなり、自分の可能性の拡大に繋がるでしょう!
働きかけ力がないことによるデメリット
逆に働きかけ力が無いことによるデメリットとしては下記があげられます。
- 自分の意見が伝わらず、孤立する可能性がある
- チーム全体の進行を妨げ、成果が上がらない
- 信頼関係が築きにくく、仕事のストレスが増大
仕事は他者との関わりを前提に進めるものです。どれだけ優れたアイディアや行動力があっても、周囲を動かせなければその成果は限られます。
働きはじめの頃は、個人のスキルによる成長の余地が大きいですが、一人だけの力ではよほど優れた他のスキルが無い限り、いずれ仕事の成果や周囲からの評価は限界を迎えるでしょう。
個人の成長でなんとかできる期間は、このデメリットに気づきにくいというのは厄介ですね。限界に気づいてから鍛え始めるのは、積み上げた方針の転換も含め根気がいる作業になります。
また、自分の考えが相手に伝わらないことはストレスを生みますし、その状態が続くと挑戦へのモチベーションが失われる恐れがあります。
実際に鍛える方法、実践するために
以上、働きかけ力とは何のかについて考えてきました。それでは働きかけ力とはどのように鍛えればいいのでしょうか?
働きかけ力は相手の立場や感情を理解した上で、自分の考えを理解してもらい動いてもらうためのスキルとなります。
意外かもしれませんが、発信の前段階として相手の理解が重要となるのです。
「頑張っても周りがついてこない」と感じるとき、それは相手を理解する力が不足しているのかもしれません。
どのように鍛えればいいのかについて、「相手を理解すること」と「伝える力」に分けて考えていきましょう!
相手を理解する力を磨く
働きかけ力の基本は、相手の立場や感情を丁寧にくみ取る姿勢を持つことです。そのためには、相手の話を注意深く聞き、意見や考えを自然に引き出すことが欠かせません。
ただ闇雲に声を掛けるだけでは、効果が無いのですね。
まずは「相手の話を聞く」というポイントに着目しましょう!
相手の話をきちんと聞く
相手を理解する上では相手の話を丁寧に聞くことが重要です。これはまさに「傾聴力」という能力要素に直結するポイントですね。
傾聴力を学ぶ上では、過去記事で紹介したケイト・マーフィ氏の「LISTEN」(監訳:篠田真貴子氏、訳:松丸さとみ氏、日経BP)を参考にするのも有益です。
失われつつある聴く力を取り戻そう!最も印象に残っている本書のポイントとして、相手の話に集中する重要性であり、そのための具体的なコツも本書では紹介されています。
一見簡単そうに見えますが、意識してみると実践が難しいことに気づくでしょう。
人は話すことを優先しがちで、相手の話に集中できていないことがよくあります。そのような状況ではお互いに言いたいことの押し付け合いとなり、相手への理解は深まりません。
相手を理解しようとする時に相手の話を遮るのは言語道断として、その他のポイントとしては相手の話し中は評価やカテゴリー分けをしないことが考えれます。
評価やカテゴリー分けにより自分が次に話すことを考えやすくなりますが、話の途中で続きを予想することを意味しますので、無意識に情報を誤って受け取ってしまう危険性が高まります。
自分の主張や固定概念を一旦捨て去り、純粋な気持ちで相手の話を受け取り理解することに集中する必要があります。
話に集中する時間やルールを意識的に設ける
人は意識をしないと喋りたがる生き物。そのため、相手の話を聞く力を鍛えるためには、意識的に相手の話に集中する時間を設定し、自分の理想通りに振る舞えたかを評価することが役に立つでしょう。
時間が取れるのであれば、話しやすいスペースに移動して、相手の話を聞く専用の時間を設けるのです。
集中して聞く訓練を繰り返すことで、コツが身に付き自然な傾聴が出来るようになります。ポイントは聞いている間は評価は気にせず、終わった後に振り返ることです。
また、忙しい日常の中で毎回場所を変えるわけにはいきません。仕事でもプライベートでも、何かをしている最中に話しかけられることがほとんどと思います。その際に集中モードに切り替える方法を考えることも重要なポイントです。
人の話を聞くのは集中力を必要とする作業なので、自分の中の聞くスイッチを入れるイメージをするだけでも、相手の反応がポジティブに変わる印象を受けます。相手に向き直り、意識的に話を聞く姿勢を取るなどの最低限のルールを決めておくのも効果的です。
相手の話を集中して聞くことは、相手を理解するためにも有効です。さらに、丁寧に耳を傾ける姿勢は相手を大切にしている証でもあるので、そこから生まれる信頼感という側面からも「働きかける力」を育てる土壌となります。
「相手の話をきちんと聞けているか?」これは、仕事だけでなくプライベートでも大事な自問自答となるでしょう。
自分の理解を相手に確認する
その他の詳細なポイントは「傾聴力」の章で整理しようと思いますが、働きかけ力に直接関係しそうなポイントとして「自分の理解を相手に確認する」ことを追加します。
どんなに集中していても、相手の話を十分に理解できていないことがあります。そのような時に自分の理解を相手に確認することが相手の話と自分の理解のギャップを埋めるために有用となります。
この確認はその場での相手の理解を深めるのみでなく、下記のような効果によるコミュニケーションや人間関係の円滑化も期待できます。
- 話を聞こうとしている姿勢を明示し信頼感に繋がる
人は自分の話を聞いてほしい生き物。内容を理解できていることを伝えるのは、相手の話を聞いていたという証拠になり相手に安心感を与えるでしょう。もし多少間違っていたとしても、確認をする行為自体が相手の話をちゃんと聞こうとしているサインになるため、同様の効果が期待できるでしょう。 - 自分の聞く力の確認ができる
相手の話と自分の理解のギャップの確認が出来るため、自分の聞く力の評価が可能になります。このギャップが大きい場合は、「働きかけ力」を鍛えるために「傾聴力」も重点的に鍛える必要があるという課題を把握できます。
しつこくならないように、確認の頻度には注意が必要です。また、「つまりこういうことでしょ?」と相手の話を遮って途中で総括しようとするのもNGです。
質問を活用する
相手の考えや思いは自然には外に出てこないこともあります。意識的に外に出ないようにしている人も、言語化できていない人もいるでしょう。そのような時に、相手の考えを引き出すのに役立つのが問いかけです。
質問には「Yes」, 「No」で回答できるクローズドクエスチョンと、自由な回答が求められるオープンクエスチョンに分類されます。
クローズドクエッションは、話し始めにエンジンを温めるのに有効な一方で、相手を理解する上で主役となるのはオープンクエスチョンです。
特に相手を理解する上では、「あなたはどう思いますか?」「どんな点が不安ですか?」といった価値観や感情、考えなどに関連するオープンクエスチョンが有効になります。
一方的な質問は、相手に圧迫感を与える可能性があるため注意が必要です。相づちや表情で話の続きを自然に促したり、こちらも自己開示し相手が自分の考えを話しやすい雰囲気を作るのもあわせて重要です。
相手の立場を理解する上で特に有効だなと感じているのは、相手の苦労に関する質問です。
相手が抱えている背景や大事にしている理を理解することができると、相手が相手が納得しやすい形での提案を考えやすくなったり、落としどころを見つけやすくなります。これは交渉の上でも大事なポイントです。
特に苦労や悩みは特に人に話したいポイントですし、悩むポイントには人の性格が出るので、本音を引き出しやすいテーマと経験上感じています。
人の悩みを解決したいという願望により純粋に悩みを知りたいというのもあるので、よく聞く質問です。
質問により相手の本心を引き出すコツとしては、エドガー・H・シャイン氏の「問いかける技術」(英治出版)を過去に紹介しているので、気になる方は是非こちらもチェックしてください!
人間関係を構築する謙虚な問いかけとは?-読書日記相手に分かりやすく伝える
次は伝える力です。相手から納得や協力を得るためには、どのような点を工夫すればいいのでしょうか?
「発信力」の回でも深堀したいと思いますが、今回はポイントとして「簡潔に分かりやすく」と「相手の立場で話す」をあげます。
簡潔に分かりやすく話す
まず相手に自分の考えを正確に伝える際は簡潔に伝えることが重要です。物事を簡潔に話せる人は限られた時間で相手の心を掴み、物事を進めることができます。
実際にビジネスでは、エレベータートークというスキルが重要視されています。
エレベータートークとは、短い時間(通常30秒~1分程度)で自分のアイデアや提案を的確に説明し、相手の興味を引きつけるためのプレゼンテーション方法です。
「エレベーター内で上司や重要な相手に会った場合、その短時間で自分の考えを伝えられる能力」としてこのような名称がついています。
自分の考えを整理する
簡潔に自分の考えを説明するためには前提として自分の考えを整理している必要があります。説明の場面はいつ求められるか分かりません。
急に意見を求められることがあるかもしれませんし、いきなりキーパーソンに出会うこともあるでしょう。その際、限られた時間で自分の思考を整理するのと並行ししながら分かりやすく説明することは至難の業です。
日頃から自分が大事にしている取り組みについては簡潔に説明できるように情報を整理しておくのが重要です。
情報が整理できれば伝えたいものが明確になり、情報も絞れるため、聞き手にとって分かりやすい説明が可能になるでしょう。
具体的には、主張(何をしたいかという結論)、伝える目的(相手に何をして欲しいか)、何が得られるか(主語を明確に、特に聴き手のメリットを意識する)を明確にすることで、伝える情報は大分整理できるでしょう。
実際に相談や提案を受けたときの経験として、主張と伝える目的が明確でない相談は相手の真意を掴むのに時間が掛かりますし、何が得られるかが分からないと協力をしたいと思いづらいです。
主張が中々通りにくい時の傾向としては、相手に何をしてほしいかと、それによって相手は何を得られるかが欠落しているもしくは回りくどくて分かりにくいという印象を受けます。
この整理は話す力を伸ばすのみでなく、自分の考えを整理することでアイディアがより洗練されたり、考え直すべきポイントを見つける機会という意味でも重要です。
構成をシンプルにする
話したい内容が明確になったら、それを伝えるための構成を整えることが重要です。色んな方向に話が行ったり来たりすると聴き手は内容の把握が難しくなりますし、結論が分かりにくい話は相手にストレスを与えてしまいます。
特に時間が限られるときは構成をシンプルにすることが重要になします。シンプルな話の構成例としてはPREP法が有名です。これは下記のように話を進める方法です。
- P(Point):結論、自分が今回主張したいことを最初に述べる
- R(Reason):主張を裏付ける理由を説明する
- E(Example):理解を助ける具体例やエピソードを紹介しながら説得力を高める
- P((Point):最後にもう一度主張を繰り返す
まず結論・主張を最初に持ってきており、何を言いたいかを始めに明確に相手に伝え、また、その主張を支持する理由と根拠を具体例を交えて説明し、最後に主張を繰り返して相手にパスを渡す流れとなります。
ポイントとしてはP(Point, 主張)を一文で簡潔にまとめることが理想となります。言いたいことを詰め込むほど論点がズレて内容は伝わりづらくなります。
思考を整理し伝える構成を考えられたら、実際や同僚に友人に協力してもらい練習をすると、スキルをより実践的に鍛えることができるのでオススメです。
相手の立場で話す
また聞き手の関心を惹く上でも、納得を得るためにも相手の立場で話すことが重要です。ここで前述の「相手を理解する」力で得た情報が役に立ちます。
例えば、相手の関心を惹く上で、主張の根拠に相手にとってのメリットを絡めることは有効でしょう。そのためには相手がどのような立場で、どのようなことに困っているか、どのようなことに関心があるかという情報が重要となります。
相手の関心や悩みを知るという点で日常のコミュニケーションが鍵を握るポイントだったりします。
メリットについて説明する際も、誰にどのようなメリットがあり、それが何故なのかという点について、シンプルで分かりやすい構成が求められます。
関心を惹くことが出来れば、その場で結論が出なくても、相手の足を止めさせたり、後日時間をもらえたり、より詳細に説明する機会を得られるでしょう。
そして、相手はどんな情報を持っているか、専門用語をどこまで使えるかという点も、相手視点で物事を伝えるという観点で大事になります。
人を動かす
ここまで関心や納得を得るためのコツを整理してきましたが、人を実際に動かすにはもう一押しが必要です。働きかけ力をもう一歩伸ばすためのコツを下記に紹介します!
- 目的を共有する:
力には同じ方向を目指すことが重要となり、そのためには目的の共有が大事なステップとなります。特にこの目的が相手にとってのメリットに沿っているかが重要なのは前述の通りです。チームにとって目的を明確化してメンバーに示す力はリーダーシップとしても重要なスキルとなります。 - 解決に向けて協力姿勢を強調する
:一方的なお願いでは人は動きません。例え一時的に協力を得られても長続きしづらいでしょう。一方的に依頼するのではなく、こちらは何を提供するのか、役割分担をどうするのかを相手が納得する形で一緒に取り組む姿勢を掲示することも重要です。 - 情熱的に話す
人の説得に論理は必要ですが、論理だけでも人は動きません。目標達成への情熱も示すことで、その取り組みの重要性や主張の魅力を伝えやすくなります。例えばPREP法を活用する際は、最後のPointを情熱的に伝えるなど、場面に応じて情熱を加えることで説得力を最大化できます。 - やりたいことを明確化する
相手に動いてもらうには、相手に何をしてほしいか、何を期待しているかを明確にすることが重要です。相手の悩み考える時間を削減できるという意味でも、やることを明確にすることは効果的ですが、更に「あなたに期待していること」と言い換えることでモチベーションアップに繋がります。
なぜあなたにお願いしたのかという理由をあわせて伝えると、相手は自分が大事な役割を担っているという重要感を得られるので、協力したいという動機が湧いてきます。
働きかけ力を伸ばす上での注意点
働きかけ力を鍛える際の注意点として下記3点があげられます。
- 押しつけにならないようにする
自分の意見を無理に通そうとすると、相手の反感を買ってしまうことがあります。相手の意見を尊重し、建設的な対話を心がけましょう。 - 適切なタイミングを選ぶ
提案やお願いは、相手が忙しい時や余裕がない時に行うと逆効果になる場合があります。タイミングを見極めることが重要です。 - 感情的にならない
意見が対立する場合でも、冷静な姿勢を保つことが信頼関係を築くためのポイントです。個人的なコツとして相手と自分の共通点とお互いが相手が何を目指しているかを書き出して確認すると、折り合いの点を客観的に探りやすいです。
参考となる書籍
「人を動かす」:D・カーネギー氏
働きかけ力でまず参考になるのはD・カーネギー氏の「人を動かす」です。タイトルがそのまま「働きかけ力」を指していますね!
本書は自己啓発本の原点と称されており、不朽のベストセラーとして永く愛され重宝されてきた一冊となります。
人を動かす三原則「1 盗人にも五分の理を認める」、「2 重要感を持たせる」、「3 人の立場に身を置く」に始まり、人間関係を良好にするための30もの原則が実話と共に濃密に詰まっており、ビジネス関連のオススメ書籍を聞かれれば私は真っ先に本書を紹介します。
本書の原則を実践すれば働きかけ力の大きなレベルアップを期待できるでしょう!
有名過ぎて内容をまとめた多くの良質な動画・ブログが溢れているので、今更わざわざ本ブログでは取り扱っていませんが、一番影響を受けた本の一つと言えるくらい役立っている本です!
THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術:ジェイ・ハインリックス氏
その他、伝える力という観点で参考になったのはジェイ・ハインリックス氏の「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術 」です。
相手の心を動かすための伝え方のテクニックや順番が論理的に紹介されており、非常に納得感が高かった書籍なので、本ブログでもいつか取り扱いたい候補の一冊です!ハーバード大学の必読図書トップ10にも選出された名著です。
おわりに
働きかけ力は、他者との関係を円滑にし、目標達成を手助けしてくれる非常に重要なスキルです。
この力を磨くことで、あなたの職場や日常生活でのコミュニケーションがさらにスムーズになり、周囲の理解や協力を得られることであなたの可能性の最大化にも繋がります。
「相手を理解する力」、「わかりやすく伝える力」に目を向けて、「働きかけ力」の獲得・成長への一歩を踏み出してみてください!
それではまた次の記事で!