油絵の進捗日記-2021年10月前半

現在描いている油絵の進捗を公開していきます。

9月は描き始めたのが10月となってしまったので日記というよりは振り返りでした。

今回は9月と違ってちゃんと遅れず更新して日記にします!

今回は前回の課題を踏まえて夕焼けの写真をテーマにしています。

こちらは友人からいただいた中禅寺湖の写真です。コロナの影響で旅行に行けず、自分の写真のストックに限界が近づいていたので大変ありがたかったです!

雲と水面がきれいに色づきとても幻想的でいい写真ですね!

今回の絵の課題

今回の絵の課題は大きく分けて「夕焼け空の表現」「水面の表現」「枝の表現」の3つです。

夕焼け空の表現

前回の記事で記載した通り、空、特に夕焼け空は、私の創作における重要なテーマの1つです。

日常の中のかげがえのない美しさを見出すことで、日々の幸せをより強く実感する。

その上で、夕焼けは場所や季節によらずに、はかなさと美しさを感じさせる強いきっかけとなると考えています。

前回の作品では、夕焼け特有の青色が薄くなった空を上手く表現できませんでした。

今回は自然な夕焼けの色を表現できるように、青空部分の表現方法を勉強しながら取り組んでいきます!

水面の表現

今回は夕焼けが水面に映る構図となっています。

私は印象派の絵画が好きで、美術館ではいつも水面表現に感動し憧れの存在です。

そのため水面表現は上達させたい重要な課題として、今回集中的に取り組みます!

以前の絵では水面上の揺らぎや反射が表現できていなかったので、そのあたりを盛り込んでいこうと考えています。

枝の表現

画面上の枝をどう表現するかも1つの課題です。

2作品前は木の枝の表現で苦戦したので、今回はそこを克服するのが目標です!

先に枝の部分を強く塗ってしまったので奥の空の色に影響してしまい、修正に非常に時間が掛かりました。

奥から色を塗って順番を間違えない、新しく買った細い筆をなんとかなると考えていますが、どうなるかドキドキします。

下書き&下塗り

2021/10/8 午前

今回は空の中で違う雰囲気を表現したかったので、青空の部分(スカイブルー)と雲の部分(イエローオーカー)で下塗りを描き分けています。

青色は今回の課題の夕焼けの青空を表現するために薄めに塗っています。

雲の影を表現するために、黄色系の色の補色である紫を薄く塗っています。

この辺りの完成図を考えた下塗りが前回からの改善ポイントで、絵の成果にしっかり反映できればと期待しています!

水面は夕焼けの反射による明るい雰囲気を出すためにイエローオーカーを強めに塗っています。

枝は今後の作業に影響しないように薄めに色を塗っています。枝の間は少し青成分が強めなので、青を濃いめにしており、今後全体のバランスを見ながら調整予定です。

そのほか、周囲の山は夕焼けの色が綺麗に映えるように補色の紫で塗っています。色はお試しで塗ってみましたが、思ったより雰囲気がいい感じなので今後の色に残してく予定です。

2021/10/8 夜

下塗りは油で薄く溶かして塗ったので乾きが早かったので、夜に早速次の段階へ進むことができました。


乾いてから次の段階に進まないと、下の絵具で混じって色が濁るので注意が必要です。けどこの時は我慢できませんでした・・・。笑

空は全体的にスカイブルーを塗ってます。ここから空の下部分は薄く、上の部分は少し濃くという勾配を作りながら、実際の色に近づけていく予定です。

空左下の雲との境界は、この段階の雰囲気がいい感じですね。油でよく溶いた絵具をファンの筆で伸ばすと自然な境界が作れるという点を確認でき、この後の工程でも取り入れています。

水面は軽くウォーターブルーを重ねています。背面の下塗りが効いており、塗りのムラで水面の凹凸感を出せていると思います。

周囲の山は夕焼けの色を強めるために、紫を残しながらブラウン系を重ねて色を落としています。

今後奥の山は日の光を考慮して少し明るくして、手前の山は影が強いので暗めにしていく予定です。

水面部分の反射の山は水面の明るさを強く出したいので、暗さを強くしています。

本塗開始

2021/10/10

オレンジとカドミウムイエローレモンを加え始めました。ようやく夕焼けの絵感が出てきましたね!

以前雲を塗った時に、目的の色と白を混ぜたら、色が強く出過ぎてしまって他の部分から色が浮いてしまったので反省しています。

今回はFlesh TINTと混ぜたことにより、雲のふんわりした感じと、空との自然な境界を表現出来てきたかなと感じています。

水面は、奥が明るく黄色系で、手前は暗くオレンジとレッド系で塗り分けています。

境界が不自然であり、暗い部分を十分に表現できていないので、この辺りが今後の課題となっています。

2021/10/14

この辺から、空の表現に本格的に悪戦苦闘しています。

空の中で勾配をつけるために一度濃い青を恐る恐る塗っています。

塗る→ティッシュでこするの繰り返しで調整中です。

水面も試行錯誤中ですね。

彩度明度の両立は難しいので、水面の明るさを表現するには彩度が控えめな色を塗る必要があると反省です。

ほぼ混ぜないで色を塗ってしまったので水面全体が暗い雰囲気になってしまっています。

水面の揺らぎと光の反射を表現するために、細い線での重ね塗りにも挑戦しています。

同時に周囲の山の部分は濃さを増すために重ね塗りを続けています。

2021/10/16:午前

10/14の絵と比較して、メリハリを残しつつも雲と空との境界や、水面の中の色の境界の表現を大分自然に出来たのではと思います。

空は全体的に白とスカイブルーを混ぜた絵具を塗ってティッシュで広げる工程を繰り返し、少しずつ青色が薄い夕焼け空の色に向けて色を重ねています。

空の右下部分は青空の下に細い筆でRoseと Flesh TINTと白を混ぜた色を塗ってから軽くティッシュでこすることで、ぼんやりとかすんだ青空にすることができました。

また、オレンジと黄色を白とFlesh TINTと少しずつ混ぜながら細い筆で色を重ねることで、色の勾配を自然に追加しています。

雲の黄色部分は原色に近い色であり、光を表現できていなかったので、白を多めにしたカドミウムイエローレモンを重ね塗りしています。光っている感じを出せているかなと。

この日は早起きもできて非常に調子が良かったです。


製作に日にちが掛かる油絵で調子の波があっていいものかとは思いますが・・・。笑

水面は10/14の反省を活かして明度の高い色を足して、光の反射を感じられるように調整しています。大分絵の印象が変わったのではないでしょうか?

2021/10/16:夜

午前にコツをつかんだ、 細い筆でRoseと Flesh TINTと白を混ぜた色を塗ってから軽くティッシュでこする方法で、空を全体的に夕焼けのぼんやりとした青色へアップデートしています。

雲の部分は境界を維持したまま、雲の中のでこぼこを表現するのに挑戦中です。

色で勾配を付けるのが良いかなと思ったんですが、オレンジをそのまま塗った部分がちょっと不自然ですね。ここは要修正点だなと考えています。

振り返ってみると、雲の下の部分に光があたって明るくなるので、下半分の明度が暗いのはおかしいですね。

水面の中の明るい部分と暗い部分をくっきりさせるために、一部は絵具を混ぜないでそのままの色で塗っています。

色が強いので大分絵のメリハリをつけることができたなと感じています!

手前側は暗いので、オレンジとクリムゾンレッドを多めに。奥側はカドミウムイエローとカドミウムイエローレモンを多めにして奥行きの表現を目指しています。

まだ水面の青い部分と夕焼け部分との色の境目が手付かずなので、今後は両方の色の良さを残しながら、慎重に色を近づけていく予定です。

また、完成したら後半版を更新していきますのでよろしくお願いします!

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