現在取り組んでいる油絵の進捗-後半

遂に前回記事にした作品が完成しました!

7月で下書きが完了しましたが、8月はワクチン接種や仕事やらが忙しくて完成まで時間が掛かりました。

なんとか8月中に完成してほっとしています。

前回は下塗りが終わり、今回は本塗を進めていきます。

本格的な本塗へ

2021/7/31-8/3:反省の多い進捗

全体的に実際の色に近づけていきます。

ただ、塗るということを意識し過ぎて下塗りの良さが消えてしまったり、反省点が多いです。

全体的に明暗が弱くなってしまい、ぼんやりした印象となってしましました。


絵の綺麗さとしてはこの前の段階の方が断然良かったですね。

思い通りの表現をするのは難しく、意図した色を作るのだけでも大苦戦です。

その分、試行錯誤のやりがいがあり、課題もドンドン見つかるというのが油絵、アウトプット系の趣味の魅力の1つですね!

反省点

次回の作品に失敗を活かすためにも反省点を整理しました。

  • 草原部分
    • 奥の黄緑部分を太めの筆でまとめて塗ってしまったため、下書きの明暗が死んでしまいました。
      色の変化を付けるために少しずつ色を変えながら塗る、また重ねて塗るなら下の色が反映される透明色で塗るべきでしたね。
  • 小さい丘&木の部分
    • こちらも明るい色を強調しようとしたのですが、塗る範囲が広すぎました。
      もう少し暗い色から徐々に塗って、明るい部分をポイントに収めるべきでしたね。
    • 木の部分を先に厚めに塗ってしまったのは前回の記事で触れた通りです。
      油が多かったこともあり、該当箇所の色が混ざって、くすんだ見た目となってしまいました。
      いま振り返ると、塗る順番を間違えた時は、一度削ってから塗るという選択肢もありかなと思いました。
    • 波の表現に苦戦しました。特に右側は細い線が中々描けなく、もう少し細い筆が欲しいなと感じました。
      検討中の筆:ナムラ油絵・水彩画筆 SK.LLA 000号、00号、6号

振り返りを中途半端にしてしまうのは私の悪い癖なのですが、こういう形で文字とすると、今後何をしていきたいのかが明確化できますね!

良かった点は?

その一方、雲は明暗を意識して描き分けることで立体感が表現できていると思います。

暗い水色を下塗りしてから、明るいところに白を塗ることで、立体感とグラデーションが出来ています。

雲特有のランダムな形のふんわり感を最も表現できていたのはこの時かもしれません。

2021/8/3-8/7:雲の調整

雲を増量しながら波や草原を修正していきます。この辺はtwitterでも試行錯誤が読み取れるのでのっけてみます。

下記は8/5時点の状態です。

雲を少し塗りすぎたのは失敗ですね。この時点で削って元に戻しておいた方がよかったかもしれません。

手間の草原は黄色っぽい部分の中にも変化を付けることと、暗い部分を強調することを意識ました。黄色の補色の紫を足してみたり試行錯誤中です。

左真ん中の小さい丘の部分は暗い部分に赤色を足してメリハリをつけられていますね。

次が8/7時点です。

雲は塗りすぎた部分を削ってメリハリをつけようと試行錯誤中です。草原も暗い部分の上に色を重ねることで色の変化が付いてきました。

半透明色メインで塗ってましたが、透明色を塗るともうちょっと下塗り部分を活かせるんですかね?

2021/08/8-8/12-一進一退の修正作業

この辺から修正が本格化するので画面の変化が少なくなってきます。

工夫/試行した点

  • 草原部分
    • 手前は草の形が分かるので筆で草の動きを出していきます。ここでも「細い筆があると便利だな」と感じました。
      オレンジを含めた幅広い色を使用して、動きを強調しようとしていますね。
      オレンジ色は青の補色なので空や海の色を映えさせる効果も狙っています。
    • 奥部分は均一にならないように点描風に違う色を少しずつ重ねています。
  • 小さい丘&木の部分
    • 暗い部分にスカーレットとウルトラマリンを少しずつ混ぜた緑を置くことでメリハリをさらに強めています。
      特に左部分ものっぺりとした平面感が薄れてきましたね。
    • ようやく、雲の下に封印された木が復活してきます。半透明色であるためか、特に左の木はまだ色が定着していないですね。
      ここの修正は非常に苦労しました。中々色がのらない&はみ出た部分の修正が上手くいかない・・・。
      描く順番や計画というのが非常に重要だと痛感しました笑
    • 白いところは更に白を重ねていきます。さらに暗くしたい部分は削って下の水色部分を出しております。
    • 少し色の塗が甘い部分をペインティングナイフで塗っていきます。海はこの時期でほぼ固定出来ました。

この時期の悩み-SNSのアップロードネタに困る

SNSで成果物の進捗を上げていると、中々あげられる段階にたどり着けないので悩みどころですね。

油絵だと乾くのに時間が掛かるので、焦って色が混ざって画面を汚してしまわないようにという注意も重要です。


と今回の作品で度々痛感しました笑

個人的な対策としては、しっかり時間を取れるようにスケジュールをコントロールして製作スピードを早めるか、別の作品を同時並行させることで、間を埋めるのもいいかなと検討中です。

2021/8/17-8/27:仕上げ段階

最後の仕上げの段階。

主な修正点

  • 草原部分
    • 手前は地面部分も隙間から見えるため、地面部分を塗ることで遠近感を出そうとしています。
    • 奥側は点描による重ね塗りが功を奏して、平面感が無くなってきました。
  • 小さい丘&木の部分
    • 色を重ねていくことでこちらも立体感が出てきました。特に丘の右下部分の暗い中で、ほんのり明るい部分を書き足すことで形状をうまく表現できたかなと気に入っています。
      また、境界が直線だったので、点描風に色を重ねて自然界の形状を目指しました。
  • 木は枝や葉の形と、光が当たっている部分を表現できるように色を重ねています。拡大すると不自然感が強く残っていて次回以降の課題です。
    • 右側を中心に暗くしたい部分を削っています。また形や明暗の勾配が不自然な部分を調整して、雲全体の雰囲気は柔らかくしています。
    • 空は海と色がかぶる部分があったので、海の深みのある青(ウルトラマリン系)と比較して透明感のある青へ色を調整しました。

この時期は仕事が忙しかったこともあり、進捗スピードが更に落ちています。

活動時間をしっかり確保するための工夫とかも、試行錯誤しながら今後の記事でまとめていけたらなと思っています。

完成&今後の課題

完成

木の部分を厚く塗り、枝に少し明暗を付け、明るい部分にカドミウムイエローレモンを点描して完成としました。

7/22に開始したので1か月ちょっとかかってしまいましたね;

2021/8/29完成!

木に部分は正直納得いっていないところも多いです。

ただ、絵は気になるところを直そうと思えば無限に出てくるので、次の取り組みに移るためにも区切りをつけることが重要ですね。

今回の大きな反省点と次回の課題は下記3点です。この辺りを勉強中です。

  • 細かい線の描き方:木と波、手前の草の表現で苦戦しました。
    • 勉強中:筆の選び方、メンテナンス、ブレないで線を描く方法(腕鎮の使用)
  • 近くでみたときに綺麗な絵:遠目や小さい画像で見ると、良い感じに出来たかなと思うのですが、近くで拡大するとデコボコがあったり、グラデーションが不完全な箇所があり、粗が目立つ状況です。
    • 勉強中or対策:色の調整方法にまだ不慣れで、同じ色で広い面積を塗る癖があるので、細かく色を混ぜて調整していく方法を習得したいです。
  • 綺麗な色の重ね方:塗りつぶして下塗りの良さを消してしまったり、逆に塗りつぶしたいのに残ってしまったりで修正が大変でした。また、下や横の色と混ざって、画面が濁って修正やり直しという場面も後半多かったです。
    • 勉強中or対策:透明、不透明色の使い分けを習得したいです。最初に買った絵具は表記が無かったので、意識せずに塗っていましたが、最近買い始めたKusakabeさんの絵具にはラベルに表記があるので、私と同様にどの色が該当するか覚え中の初心者の方にはオススメです。
      また、油の量を適切にして、しっかり周りが乾いた状況で取り組むことも重要だと痛感しました。

次回の作品

次の作品は町中の夕陽を描きたいと思っています。写真は今過去撮ったものを精査中です。

私が将来テーマとしようと思っている日常の中の美しさや、ふとした瞬間の美しさを表現する練習とすることを目的としています。また、次回の課題もしっかり意識して取り組んでいきたいと思います!

以上ご覧いただきありがとうございました!それではより良い明日を願って!

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