今回から現在描いている絵の進捗について時々更新していこうと思います!
試行錯誤や作成意図も織り交ぜていく予定なので、そのプロセスでもお楽しみいただけると幸いです。
また、社会人から始めた絵でも上達できるという姿勢をお見せすることで、何か新しいことを始めようと考えている方の後押しとなることを目指します!
そのためにはもっと時間を掛けて練習をしていかないとですね・・・!
下塗りに挑戦
油絵を始めてもう少しで2年が経過しようしていますが、下塗りをあまりしたことがありませんでした。そのため、今回の絵の1つのテーマは下塗りへの挑戦でした。
本塗の前に、よく溶かした絵具を薄く敷いておくことで下記のメリットが期待できるようです。
- キャンパスのデコボコをなくすので絵具が定着しやすくなる
- キャンパス上の塗り残しを回避できる
- 下塗りの上に本塗を重ねることで絵に深みが出る
なので、どうしても絵具が上手く載らない、白地が残ってしまう、色に深みが出ないと悩んでいる方は下塗りが解決策となるかもしれません!
2021/7/22-2021/7/24
今回は下書きも絵具で実施、2日経って乾いた後に下塗りしました。
工夫した点
作成上のポイントは下記の通りです。太字は今後の勉強になるように入れてみた実験的取り組みポイントです。
ただちょっと計画が甘くて重ね塗りで修正することが多かったので、下塗りの違いをしっかり検証できないかも・・・。
- 草原部分
- 基本はよく下塗りで使われるイエローオーカーを使用
- 影の部分は少し絵具を多めに暗く
- さらに暗い部分はローアンバーで差を作る
- 小さい丘&木の部分
- ローアンバー中心に下塗り
- 暗い部分は濃いめに
- 木はローアンバー中心とイエローオーカー中心で違いが出るか実験
- 海&空
- 青に対して適した下塗りの色が見つからなかったので、試しにスカーレット使用
赤系の色を下塗りにつかったので、ちょっと夕方チックな色になりましたね。
どんな感じになるのか不安もありますが楽しみです。
2021/7/25
下塗りの第二段階に突入しました。段々と実際の色に近づけていく段階です。下塗りの赤と青が混ざってちょっと幻想的な風景になりました。今度この色の組み合わせを参考にした想像絵を描いてみたいです。
Twitterでもこのくらいの進捗の時が一番いいねが多かったり・・・笑
工夫した点
- 草原部分
- 明るい部分はカドミウムイエローを薄く重ねています。
- 草原の緑の部分はビリジアンを重ねています。特に暗い部分は補色の赤としてスカーレットを混ぜています。
- 小さい丘&木の部分
- 明るいところはカドミウムイエローレモンを少し混ぜた緑を重ねていきました。下塗りのお陰で明暗がこの段階で見えてきましたね。
- 暗い部分は草原部分と同様にスケジュールを重ねています。下塗りがしっかりしている部分は問題ないですが、下塗りが甘い左側は不自然な赤が残ってしまっていますね。
- 木の部分の下塗りはイエローオーカー(右)の方がしっかり色が載ってそうな印象です。
- 海&空
- 徐々に青に近づけるためウルトラマリンを薄く重ねてみました。
- 薄くまんべんなく塗っていますが、下塗りのお陰で単調な塗りになるのを回避できたと思います。
- 空は海に比べて弱めに重ねました。
- 雲は明暗を分けるために暗い部分に水色を塗ってみました。濃いめの空や海との対比で結構鮮やかな感じになったのですが、あまり完成形にはいかせなかったのが反省です・・・。
- 徐々に青に近づけるためウルトラマリンを薄く重ねてみました。
2021/7/24 2021/7/25
反省点
反省点としては次の段階を考えて塗ることが出来ませんでした。
特に木の部分はこの段階で塗りすぎると、奥の雲を塗るときの邪魔になることに気付いていませんでした。そのため、一度木の葉を塗りつぶすために雲を厚塗りする必要がありました。そのせいで、雲の水色のグラデーションも消えてしまったのが悔しい点です。
今後は全体的に塗る順番を整理してから計画的に取り組んでいきたいと思います!
また細かい部分を修正するために細かく描きこめる方法を勉強したいですね。今使用している筆だと、線が太すぎて修正の修正が必要になるの繰り返しで苦戦中です。
筆先が細すぎると、筆先が安定せずに意図しない場所まで塗ってしまったり、絵具があまり筆に載らなかったりします。その分扱いに気を付けていても脱毛が激しい・・・笑
筆が短く、筆先が細い筆であればこの問題も解決できるのかなと色々調べ中です。
構想を整理する上でもブログを活用できるかもしれませんね。
2021/7/27:徐々に本塗へ-ペインティングナイフ活用
本格的に本塗していきます。色もドンドン現実的なものになってきました。今回の取り組み2つ目としてはペインティングナイフでの塗りです。
海を平面的に表現することで、対比的に手前の風景と雲に立体感を出したかったのでペインティングナイフで塗りました。
塗る前と比較すると、海が画面の奥に落ち着いて手前の草原は立体的な印象となったのではないでしょうか。
塗り方はナイフの先と手前にsevres blue、その間にエメラルドグリーンを混ぜずに載せて、そのまま塗っていきました。パレットではなく、キャンパス上で混ぜることで自然なグラデーションを作ることができました。
2021/7/25 2021/7/27
小さい丘部分はフッカーズグリーンとサップグリーンとエメラルドグリーンとビリジアンを混ぜながら立体感を出そうと試行錯誤中です。
この辺は行き当たりばったりで塗ってしまったので、次回の参考とするためにもしっかりと絵具の性質と相性を調べて整理しながら取り組むべきだったと反省しています。
この段階で塗る順番を間違えていることにまだ気付いていなので、木の塗りを重ねるというしくじりも継続中。
次回は完成時に!
ここまでブログをご覧いただきありがとうございます!
下塗りにより、色の濃淡や明暗というメリハリをつけるという点は実感できる進捗になりました。
また、個人的にペインティングナイフでの塗りに挑戦できたというのもいい経験になりました。以前は油絵も全部筆で描いていて、ナイフはただの削る道具と思っていたので、これは実際に油絵を始めて学ぶことが出来た点です。
次回は完成時に、といってももう最終段階なので今日明日で絵を完成させて、来週に記事も作れればと思います!
それではより良い明日を願って!