どうもです!前回記事に引き続き朝活を成功させるためのポイントについてまとめていきます。前回は朝活で期待できる効果研究結果を交えて整理し、朝活を成功させるためのポイントを3つに分けて紹介しました。
今回は後者の成功させるための3つのポイントについて、実際の具体的な行動に移しやすくするため、各ポイントに対する補足情報と参考になる動画や著書を紹介していきます!
朝活を成功させるための3つのポイントとは?
朝活を成功させるためのポイントを下記3つに分類しています。
- 睡眠の質と時間を確保:睡眠の力をフル活用し、万全の状態で朝活に臨む
- 起床後、速やかに作業を開始する:折角確保した時間の浪費を回避する
- 朝活で何をしたいのか決める:朝活をする目的を明確にし、朝活を人生の充実に繋げる
これだけではどう取り組めばいいか悩むものもあると思いますので、習慣に取り入れる上でのポイントを細かく見ていきましょう!
睡眠の力を最大限に生かす
朝活は前日から始める
朝活に挑戦する上で陥りやすい失敗は、朝どうするかに対策を終始してしまうことです。朝活の第一歩は前日から始まります。
ごく一部のショートスリーパーを除き、効率的な活動のためには十分な休息が必要です。そして休息の最重要要素は睡眠です。
睡眠の質や時間が不十分であれば、エネルギーは十分に回復できず、円滑な朝活の開始および活動への集中は難しくなります。
もし仮に、意志の力で無理矢理朝活を成功させたとしても、大量のエネルギーが消耗され朝活以降の活動に身が入らないようでは本末転倒です。
睡眠の力を最大限に活用し、朝活の恩恵を最大化するためには、前日どのように入眠するかが重要になります。
睡眠の質を確保する
それではエネルギーをフル充電するため、質の良い睡眠を取るためにはどうすればいいのでしょうか?
睡眠の質を確保するために私が最も参考にしているのは、睡眠に関する研究者のマット・ウォーカー博士のTED talkです。無料で見れて英語の勉強もできるので愛用しています。
下記動画の14:22頃から睡眠の質を確保するコツとして下記2つのコツが紹介されます。
- 規則正しい睡眠週間:平日も休日も含めて就寝時間、起床時間を規則的正しい時間に揃える
- 室温を低く設定する:室温を18度前後に設定し、身体を睡眠モードに移行する
前半部分は睡眠のパワーが紹介されますので、そちらも是非ご覧ください!
日本語字幕とスクリプトもあるので、英語が苦手な人もご安心ください!
同博士の下記動画では質のいい睡眠を取るための方法がより詳しく述べられているのでこちらもお勧めです。
その他、朝起きた時の腰痛や肩こりが気になる方は、寝具の買い替えも選択肢になります。人生の1/3はベットの上で過ごすことになるので、寝具への投資は最も効率の良い自己投資の1つと言えるでしょう。
十分な睡眠時間を取る
また、どれだけ質を良くしようとしても睡眠時間が少なくては意味がありません。睡眠にはリズムがあり、睡眠の休息効果を十分に得るためには十分な睡眠時間が必要です。
朝活をするために睡眠時間を削ってしまうと、朝活の効率性を高める集中力やエネルギーが回復出来ていない状態での作業となるため本末転倒です。
それではどれだけの睡眠時間が必要か?またまた、マット・ウォーカー博士にご助力をお願いしますが、一晩につき7-9時間の睡眠時間が成人に推奨されています。
この基準から睡眠時間が下回ると、死亡率等の身体へのリスクが高まることが研究で分かっています。
また、面白いのは睡眠時間を長くしても、寿命の延長にはつながらないという点です。睡眠時間が長ければ長いほどいいのではなく、適切な時間があるということですね。
日本人の平均的な睡眠時間は6-7時間といわれています。(参考:NHK、2020年の国民生活時間結果)7-9時間という理想的な睡眠時間を考慮すると、日本人は全体的に寝不足傾向といえるかもしれません。
また、Van dongen氏の睡眠とパフォーマンスに関する有名な研究結果ですが、6時間未満の睡眠が14日間継続すると、なんと2日連続徹夜後と同程度まで脳のパフォーマンスが低下すると事が分かっています。
自分のパフォーマンスが知らない内に徹夜状態に陥っているかもとドキッとした方も少なくないのではないでしょうか?
十分な睡眠を取ることが日々の活動の効率性を上げるためにも重要になってきます。
夜更かしにより睡眠時間が減ると、効率が悪くなり作業時間が長引くため、更に夜更かしが必要となるという負のループに陥りがちです。
大事な活動を朝にシフトすると予定を前倒して計画的にスケジュールを組め、積み残しや後悔少なく気兼ねなく入眠できるため、夜更かしによる負のループを回避できます。
目標の入眠時間に向け準備を整える
上記を踏まえ、自分に取って必要な時間が確保できるよう、朝活に必要な時間から逆算して入眠の準備を始めることがポイントです。
若干厄介なのは、就寝時間の意識のし過ぎは逆に入眠の妨げとなる点です。決められた時間にベットに入るのではなく、上記紹介した動画のコツを実践して眠る準備を整えるというアプローチが重要となります。
また、どうしても眠れない時は一旦就寝場所を離れ、脳を覚醒させない作業をしながら眠気を誘導し、朝活にこだわらず起きる時間の後ろ倒しで調整することをお勧めします。
目覚めて直ぐに朝活モードへ移行する
朝の時間を有効活用したい
睡眠習慣を改善し、気持ちのいい朝を迎えられたとします。次にポイントとなるのはいかにスムーズに朝活を開始できるかです。
折角朝早く目覚められたのに、気づいたらいつもと同じ時間だったという話は朝活の失敗談としてよく聞きます。
私もたまにそんな失敗しをしてしまいます;
どうすれば速やかに朝活モードに移行し、朝の時間を有効活用出来るのかを考えてみましょう!
まず寝床から離れる!
朝目覚めてから活動開始する上で、最初の関門は二度寝の誘惑でしょう。また、二度寝に入らなくてもゴロゴロしていれば朝の時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
朝活の時間を確保するためには、寝床からいかに素早く離れるかが大事な一歩となります。
しかし、お布団は恋しいという声は痛いほどわかります・・・。そこで、寝床から直ぐに離れるためのアイディアをいくつか紹介します。
- アラームを手が届かないところに置く:アナログですが非常に有効な一手です。寝床から出る理由を自然に作ってくれます。可能であれば、寝室の外であるとより効果的。
- スヌーズは設定しない:スヌーズは便利ですが、二度寝を許す言い訳となるので注意が必要です。
- 寝巻から着替える:寝床に戻りたくない理由を作ります。寝る前にアラームの近くに置いておくとスムーズです。
- ベットメイキング/布団をたたむ:これも寝床に戻りたくない理由作りですね。
- モーニングルーティンの設定:寝床から離れる必要がある朝最初の行動を決めておく。
寝床から出なければいけない、もしくは寝床に戻れない理由を作ることで、少ないエネルギー消費で寝床から脱出できます。
私は①、③、⑤を主に使っており、最初のモーニングルーティンはコップ一杯の水分を取ることです。単調で寝床から出る必要のある作業であることがポイントです。
朝活集中モードに入る
寝床から出ることに成功したら次は朝活への集中モードに入るための準備です。
朝活の準備として、身体と脳を覚醒させる方法として下記が挙げられます。
- カーテンを開けて日光を取り込む:日光に対する人体の自然な覚醒力を高める方法。プライバシーやセキュリティ上問題なければ、寝ている間も開けておくと起床もスムーズに。
- 起きて1時間以内に15-30分の朝散歩:日光を浴びながらリズム運動をすることで心身を整えながら覚醒する方法
- ストレッチ:全身に血液と酸素を送ることで、脳と体を覚醒させる方法。リラックス効果も魅力的
- スクワット:大きな筋肉が集中する太ももを動かすことで、全身の血流を増やし、短時間で集中力を高める方法
- 瞑想:深呼吸に意識を集中することで、リラックスと集中を高める方法。朝のルーティンなら継続しやすくなり、瞑想自体の効果も高められる
- 活動の気持ちを高めるルーティン:気持ちを切り替えるきっかけを自分で作る方法
②~⑤については、効果の重複もあるので、自分の朝の時間と必要な効果を鑑みた選択になると思います。
②~⑤は習慣化により心身のケアも期待できるアプローチとなります。朝は誰にも邪魔されにくい時間ですので、朝活のためだけではなく心身のための習慣改善という意味でも取り入れる価値が高いアプローチといえるでしょう。
朝散歩については、朝散歩を広く提唱されている精神科医の樺沢氏の記事が参考になります。心身を活動モードへ切り替える効果のみでなく、メンタルケア効果も期待できるのが特徴です。
個人的な経験ですが、2020年秋頃、仕事の変化への悩みが頭から離れず精神を病みかけていた時期がありましたが、朝散歩を取り入れてから悩みに囚われる時間は減り、気づけば危機を脱出していました。
瞑想については、わずか10分の瞑想を2週間継続するだけで脳の処理能力の改善が見られたという研究結果も報告されています。
また、活動前の気持ちを高めるルーティンは、自分を活動モードに切り替えるための儀式のようなものを指します。開会式や試合前後の挨拶のイメージですが、自分に対する儀式なのでやり方は自由で問題ありません。
私は自分のモチベーションを上げる方法として、クラシック音楽を掛けることをルーティンとしています。
ルーティンを増やし過ぎると、その準備で時間が取られたり、やる気がそがれてしまうリスクもあるので簡単なものがオススメです。
集中を妨害する原因を排除する
また、朝活をスムーズに始めるのに大事なポイントは、集中の妨げとなるものを遠ざけることです。
人はエネルギーが要らない楽な活動に流されやすいので、活動にエネルギーを注ぎたい場合は、誘惑となる障壁を排除しておくことが重要です。
- テレビのリモコンを遠ざける:テレビは一度点けると消すのに苦労しますが、机にあるとどうしても手が伸びてしまいます。
- インターネット/SNSに注意:終わりが無いので時間がいくらあっても足りません。朝活報告やコミュニケーションで必要ならアクセスは活動後にしましょう。
- メールボックスを開かない:メールを見るとやりたいことや心配事が増えてきます。本来やりたかった活動を後回しにしてしまうのみでなく、集中力も妨げる原因にもなります。
- 動画サイトにアクセスしない:一瞬で時間が無くなります。勉強に必要な場合は対象動画だけオンライン保存するなどが選択肢でしょうか。
- 前日にやることを決めておく:判断には脳のエネルギーが必要です。朝活前にエネルギーと悩む時間を消耗しないように、活動内容は前日に決めておきましょう。
テレビやインターネットでの情報収集も重要と考えますが、朝は睡眠により脳が整理された状態。情報収集により脳内が雑多な情報で支配されると、集中力を維持しやすい理想的な状態が失われてしまいます。
情報収集を朝にするのであれば、エネルギーが必要な活動終わりの余りの時間(あれば移動時間)に組み込むのが効率的でしょう。
学習や計画立案、仕事で欠かせないものなどの目的を絞った情報収集であればいいのですが、目的が曖昧な情報収集は時間が無限に奪われ朝活では特に非効率性が高くなります。
インターネットは強力で身近なツールであるため、中々遠ざけるのは苦戦します。スマートフォンには便利な機能も付いているので、手放しにくいという気持ちも分かります。
その場合は機内モードでインターネットから遮断する、誘惑が多いアプリへのアクセスを難しくする(トップ画面から消したり、毎回ログイン入力を必要としたり)のも選択肢です。
この集中をいかに維持するかというポイントについては下記記事で取り上げた「時間術大全」が非常に参考になります。
本書ではインターネットやテレビなどの無限に利用できるコンテンツを「無限の泉」と呼び、人から多くの時間を奪う原因として警鐘しています。
自分の人生で本当に大事なものに時間を使う重要性を主張し、集中力と時間を大事なものに注ぐために役に立つ87ものコツを紹介する良書です。
「自分の時間を取り戻そう!」-重要なことに取り組むコツ-読書日記1/2また、朝活を円滑に開始するため、前日から朝活を始める準備を済ませておくのも有効です。読みたい本があれば出しておくなど、活動に必要な道具を作業スペースに出しておくだけで、開始しやすさが大分変わります。
活動のためのハードルは開始時が一番高いので、いかに速やかに朝活を始められるかが、朝活の時間を無駄なく有効活用する上で重要なカギとなります。
大事な活動を後回しにしないためのコツ、直ぐに取り組むためのコツとしては、以前の記事でまとめた「「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法」が参考になります。
後回し癖から解放されるための20の方法とは?-読書日記カフェインとの付き合い方
また集中力を高める方法としてコーヒー等のカフェインを考えられる方もいらっしゃると思いますが、起床直後のカフェインは危険という研究報告があります。
起床直後にカフェインで無理矢理覚醒させようとすると、自然な体の覚醒機能であるコルチゾルというホルモン分泌を阻害してしまい、身体リズムを崩す危険性が懸念されるという研究結果です。
カフェインを摂取するならコルチゾルが分泌し始める起床後1時間以上後でかつ9時以降が推奨されるため、朝活での集中にはカフェインは不適切と考えられます。
コーヒー豆研究所さんの、朝コーヒーのメリット・デメリットという記事が論文も含めてまとまっていたので、ここで紹介させていただきます。
中毒にならない範囲なら、メリット・デメリットを比較した上でカフェインという選択肢を取るのは悪くないと思います!人によりそれぞれ優先度は異なりますし。
習慣を変える上でのポイント
ここまで睡眠と朝の活動、事前の準備について、様々な観点から朝活を成功させるためのポイントを紹介してきました。ただ、これだけ一気に紹介されるとどれから手を付ければいいか迷う方もいると思います。
まず何をすべきか迷ったら、自分の行動に与える影響を考えて環境を変えることを検討してみましょう。
「予想通りに不合理」で有名な行動経済学者のダン・アリエリー氏の、習慣を変えるためのポイントに関する動画が参考になります。
行動を改善するポイントとは一連の習慣を見直し、環境から行動の障壁を排除すること。そして、その行動によるポジティブな影響を明確にしてモチベーションを湧きやすくすることです。
自分の環境から障壁を排除し、モチベーションを促進する工夫をすることで、行動変化を促すことが可能となります。
環境からの障害の排除は前述したポイントが該当します。自分の理想の活動を邪魔する原因は何なのかを特定し排除することで、朝活をスムーズに始めやすくできます。
また、寝床から出るための工夫では行動の障壁を逆手に利用し、二度寝やゴロゴロの衝動を上回るハードル(止まない目覚まし時計、再度の着替え・ベッドメイキング等)を環境に設定して、行動改善を目指しています。
そして、後者のモチベーションを促進するために重要な取り組みが、まさに次に紹介するポイントとなります。
その他、精神科医の樺沢紫苑氏の著書も、有意義に朝活するためのアプローチが科学的に説明されておりオススメです。
前述の朝散歩も筆者の著書が参考になりました。本ブログで紹介したことがあるのは「精神科医が見つけた 3つの幸福」ですが、同筆者の「インプット大全」や「アウトプット大全」も愛読しており、日々の行動の成果を高めるために参考しております。
科学的な視点から幸福について考える。3つの幸福とは?-読書日記(1/2)朝活で何をしたいのか、何を得たいのか決める
朝活は目的ではなく手段
最後は個人的に最も重要だと思うポイントです。そもそも朝活を何のためにするのかという目的を明確にすることが大事です。
朝活というと、それだけで充実感を得られそうでポジティブなものと感じられますが、その活動の中身が無ければ、実際の人生の充実には繋がりません。
朝活は人生の充実のための手段です。朝活が目的となってしまうと折角早起きしても、活動へのモチベーションが湧かず、朝の長い時間をダラダラ過ごしただけという結果に陥りがちです。
早起き自体に健康の側面からメリットを期待できますが、起床後にスマフォを眺めているだけで終わっては、主活動前のエネルギーの浪費というネガティブな側面の方が際立ってきます。
また、目的が不明瞭ななんとなくでの朝活は、モチベーションも湧きづらく成果も出にくいため、朝活の恩恵が実感出来ないため継続も難しくなります。
そのような事態を回避するためにも、朝活により自分は何をして、何を得たいのかという目的を明確にする必要があります。
朝活でやるべきことを考える
では、朝活でどのような活動に取り組むと効率が良いのでしょうか?
朝活は脳が整理され心身ともにエネルギーにあふれた状態で作業できるため、集中力が必要な頭を使う作業が効果的と考えられます。
となると、自分に取って大事な活動の中で、集中力が必要な頭を使う作業を朝活の時間に割り当てれば朝活の恩恵を最大限に受けて、人生の充実につなげられそうです。
ではどのように自分にとって大事な活動を考えるか?活動の方向性を決める上で参考になるのがこの前の記事でも紹介したMCWの輪です。
MCWの輪
MCWの輪tとは、活動をMust, Can, Willに分類することで、自分に不足している要素を特定し、どの活動を増やしていくかを検討する上で便利な考え方です。
- Must:周囲から求められること:仕事におけるノルマ・課題、家事・子育て、社会から求められること、収益という対価を得やすい
- Can:自分が得意なこと:労せず出来ること、成果を上げやすいもの、自信があるもの
- Will:自分のやりたいこと:自分が関心を持ち価値を感じること、挑戦やかつ度へのモチベーションの源泉となる
朝にオススメな活動は自分がやりたいこと
この内、朝活での優先順位が高いのは、Will(自分がやりたいこと)です。
朝活のメリットの一つは誰にも邪魔されず自分で活動を選択出来ることです。そのため、時間が中々取れなかった活動に時間を割くのに絶好の機会となります。
新しい活動を始める、エネルギーが必要なため後回しにしていた大事な活動に取り組む機会として活用可能です。
Willという観点での活動例としては下記が挙げられます。
- スキルアップ:やりたいことを実現するため、将来のキャリアアップやキャリアチェンジに必要なスキルを身に付けるための勉強、トレーニング、資格勉強。
- 副業:時間を確保するのが重要な副業。就業規則との相談もありますが、朝活は活動時間を増やすのに有効な選択肢です。
- 趣味:人生を充実させる趣味の時間を増やす。受動的な趣味ではなくエネルギーを使う能動的な趣味がオススメです。
- 読書:集中力が必要で脳を使う活動なので、朝活との相性は高いです。アウトプットを意識したものだとより効率的でしょう。
- 自分の価値観の整理:脳がスッキリした状態であるため、人生の方向性や価値観を考えるのに絶好の時間となります。
- 週末やレジャーの計画を立てる:休日の有効活用に活かす選択肢です。
今自分が最もやりたいこと、もしくはやりたいことを実現するための未来への活動が候補に挙がります。
趣味と一言にいっても、様々な種類の活動・作業があります。
その中では、「精神科医が見つけた3つの幸福-最新科学から最高の人間をつくる方法」に関する記事で紹介した、エネルギーが必要な能動的な娯楽が、朝活の恩恵により充実感に繋がりやすいためオススメです。
また、もし、やりたいことが何なのかが定まっていない場合は、やりたいことが何なのかを考える時間とするのも選択肢です。
自分と向き合うというのもエネルギーが必要な作業となりますので、朝の時間は有効です。今後どのような活動をするか計画することでワクワク感が得られ、その後の活動へのモチベーションを高めることが出来ます。
もちろん、毎回この時間にあててしまうと、計画ばかりで実行がスカスカとなってしまうので、メリハリをつけたスケジューリングが重要となります。
また、朝起きた時間やその日の調子によっては集中時間をあまり取れない場合もあると思います。その場合は、割り切って、気持ちを明るく出来る軽めの活動、例えば週末やレジャーの計画へ切り替えることも選択肢です。
朝活を習慣化するためには、無理をせずある程度の割り切りや柔軟性も大事なポイントです。
朝からワクワクすることに取り組むと、その日一日を明るく前向きに過ごせます。気持ちという観点からも、朝活ではやりたいことに時間を割くのがオススメです。
どうしてもやりたいことが思いつかない場合は、「DIE WITH ZERO」に関する記事で紹介したタイムバケットが有効かもしれません。
これは「死ぬまでにやりたいことリスト」作り、やりたいことを自分の年齢にあわせて振り分けることで、残りの人生で、何をいつまでにしたいのかが明確となります。
人間は期限を意識することで、集中力と残りの時間の価値が高まり、本当にやりたいことが見えやすくなります。
お金ではなく人生を最大化する9つのルールとは?-読書日記やらなければならないことは朝活には非推奨
一方で、あまりオススメできないのはMust(周囲から求められること)です。Mustというと、仕事や家事が一般的に該当します。
お昼の時間は基本的に他者の期待に応えるMustの活動が多いと思いますので、朝にわざわざ時間を割いてまで活動するメリットは少ないです。
活動が自主性の無い単調な作業である場合、退屈な時間が前倒しになっただけで、折角早起きしても充実感は得られにくいでしょう。
もちろん例外もあり、下記のような場合は朝活での恩恵が損なわれないと考えられます。
- 夜の自由時間を確保するためタスクを前倒ししたいとき:夜の予定や家族とのゆっくりとした時間を過ごすために、朝に仕事を終わらせるのが効率的な場合
- 集中できる時間が朝しか取れない時:自分のやりたい、自分のスキルを活かせる+αの作業、集中力が必要な複雑な作業に取り組める時間が朝しか無い場合
- Must(周囲から求められること)が充実感を得られる大事な活動である場合:燃え尽き症候群等を回避するため、その充実感の源泉が何なのかは注意が必要です。
朝活はあくまで手段の一つですので、朝活限定で考えず、その後の予定も踏まえた広い視野で考えることも重要です。また、Must(周囲から求められること)と一言でいっても、その意味合いは人によって変わります。
Must(周囲から求められること)に取り組む際、その効果を上げるためのポイントとして、「時間の超基本」に関する記事でも紹介した、重要度と緊急度のマトリックスを意識することが挙げられます。
脳の状態が万全で、誰にも邪魔されない朝活の時間は、取り組みを後回しにしがちな②の緊急性が高いが、重要度が高い作業に注力すると、朝活の恩恵を受けやすくなります。
無意識だと期限が近い①や③の緊急性が高い仕事に取り組みがちですが、朝活の恩恵は少なくなるので注意が必要です。
フロー体験
活動から得られる充実感
また、活動自体から得られる充実度という観点でも考えてみましょう。活動自体の充実度として、今回採用するのはフロー体験です。
フロー体験とは、心理学者のM・チクセントミハイ氏により、それ自体をすることが目的となり、その楽しみのために人々が自発的に時間を費やす体験と定義されます。
フロー体験を伴う活動は、それ自体が楽しみ・充実感を生むため、人生の充実感を増やす要素の一つと考えられます。
フロー体験については、下記記事で詳細の定義や生活に取り入れるコツについて整理したので興味がある方はご参照ください!
フロー体験で普段の活動による楽しみと創造性を増す1/5:読書日記また、TED Talkにフローに関する講演もあるので、こちらも是非ご覧ください!
フロー体験の条件と朝活
重要な部分をピックアップすると、フロー体験の達成には集中力が鍵となるため、朝活環境と相性が良いです。そのため、フロー体験を増やす上で朝活は貴重な機会となります。
フロー体験は人生に充実感をもたらす活動となるため、朝活の内容を考える上でフロー体験の要素を取り入れることは、朝活をより良い体験とし、人生の充実感増やすために有効な選択肢となります。
フロー体験の鍵となる集中力を得るためには、明確な目標が重要となるため、フロー体験を得るという観点でも、朝活で何をするかを前日から考え、メリハリをつけて活動することが重要となります。
朝活の明確な目標を立てることで、必要な時間も決まり、朝活のための準備もしやすくなるため、朝活をより継続しやすくなります。
フロー体験を生むのはどんな活動?
では、フロー体験を生むのはどのような活動なのでしょうか?
M・チクセントミハイ氏の「フロー体験入門-楽しみと創造の心理学」では、活動を「生産的活動」、「生活維持活動」、「レジャー活動」に分類し、フローの得やすさに関する研究結果を下記のように分類しています。
必要な集中力により、同じレジャー活動でもフロー体験の生まれやすさが異なることが分かります。
このような高い集中力を得るために重要なのは自身のスキルとチャレンジのバランスです。
睡眠による回復パワーで心身とも万全の状態で臨める朝活は、普段より高い難易度の課題に挑戦する好機といえます。
スキルが求められる高難易度の活動を朝活で取り組むことで、日中に得られない高いレベルのフロー体験を期待することが可能です。
ここで、必要なスキルという観点から、MCWの輪で残っていたCanの要素も網羅できます。
このように、フロー体験という要素を考慮することで、朝活自体を充実度の高いものにすることが期待できます。
前述のMCWの輪はどちらかというと、行動による結果や成果により得られる充実感に着目しており、こちらのフロー体験は活動という過程自体から得られる実感に着目したものと整理しています。
朝活で何をしたいのかは一人一人違うと思いますので、いろんな視点からアイディアを整理してみました。皆様にとって魅力的を感じる活動が何か一つでもあれば幸いです!
終わりに:近年の秋は朝活を始めやすい季節?
以上朝活を成功させるためのポイントと、その上で参考となる動画と図書の紹介でした。
皆様の朝活への興味を増し、新たに挑戦してみる、もしくは現在の朝活をより良いものへ改善するきっかけとなる記事となっていれば嬉しく思います!
個人的に最近の秋は朝活を始めやすい季節だなと感じています。
海外のサマータイムもある通り、朝活が最も適しているのは暑くなる前の活動が効率的な夏という考えもあると思います。
しかし、最近の夏は朝でもすでに暑い・・・。なので、0から朝活を開始するタイミングとしては、ハードルが高くなってきているかもとも感じています。
一方で最近の秋は暑さも落ち着き、朝は涼しく快適で活動に最適な季節と感じます。朝活に興味をお持ちの方がいらっしゃれば、第一歩を踏み出す絶好の時期は今です!
寒くなり始め起きるのが億劫となる季節が来る前に、是非挑戦の第一歩をご検討ください!
一番最適なタイミングは中国故事にもある通り、「朝活をしたい!」と思ったその日であり、他の季節が不適切ということではないことは断っておきます!
それではまた次の記事で!